分水嶺 12月14日(土)岐阜新聞Web
軽トラとチェーンソーで晩酌を−。関市の武儀・上之保地区でスタートした「木の駅INつぼがわプロジェクト」の合言葉だという。
▼このプロジェクトは間伐材の有効利用を目的に、山林所有者らがスギ、ヒノキの間伐材1トンを出荷すると、地区内の飲食店で利用できる通貨「つぼ券」5千円分と交換できる仕組み。
▼森の荒廃が指摘される中、山林の手入れが進むと期待されているが、すでに、この1カ月で25トンが集まる好調な滑り出しとなった。さぞ、晩酌の量も増えただろう。
▼国内における木材自給率は、1960年には9割を超えていたが、半世紀を経た現在では、外国産が7割を占める状況。 ところが、戦後、各地で植林されたスギやヒノキが樹齢50〜60年となり、伐採の適齢期を迎えている。
▼「緑は大切なもので伐(き)るなと教えられ、緑を増やそうと学んできたが、これからは木を使うことが健全な森を守ることになる」と指摘するのは、安藤直人東京大学名誉教授。
▼先月、美濃市で開かれた「清流日本 木づかいフォーラム岐阜」の講演でも、「植える〜手入れする〜収穫する」といった森林サイクルの大切さを訴えた。小さな取り組みだが、つぼがわプロジェクトは地球環境の保全につながっている。
▲分水嶺TOPへ
古くから「農林業」という言葉を使ってきたが、今、国内の木材は30%しか使われていないのか!
ふと、TPP関連を検索してみた。 「TPPで森林荒れ国土が崩壊」とは全国森林組合連合会のお話だ。今、ピンチヒッターの兵庫県選出の西村康稔・内閣府副大臣が頑張っている気がする。安倍さん、簡単に「早期に妥結指示!」なんて言わないで現場の声や西村副大臣の意見もよく聞いてくださいよ。
しかし、「軽トラとチェーンソーで晩酌を」って小さな動きだとは思うけど、いいね〜!