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余録:滝壺や冷やしトマトの一つ逃げ… 毎日jp

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   写真はブログねずみのあしあとからお借りした  

     


毎日新聞 2013年07月17日 02時00分

 「滝壺や冷やしトマトの一つ逃げ」は草間時彦の句である。冷えたトマトの風味がうれしい夏だが、トマトにはこんな歌もある。「赤茄子を刃物で剥くな湯をかけて 手で薄皮を取るものぞかし」。その調理法を歌で示したのである

▲トマトを食べる人が少なかった明治時代のことだが、同じ頃に書かれた本はこう記す。「人がトマトを見ますと、甘くてうまそうな真っ赤な色に迷って口まで入れますが、非常ににおいが高いのと、ホオズキのような味がしますので、すぐに吐き出してしまいます」

▲江戸時代には「六月柿」などと呼ばれ、観賞用に栽培されたトマトだった。明治に入ってからも先のような調子で、一般の人にトマトがよく食べられるようになったのは昭和に入ってからという(平野雅章著「野菜記」)

  
写真はpinkyさんが収穫されたもの。pinkyさんのブログから    

▲その夏野菜を代表するトマトやピーマンもふくめ、野菜類がこの間の猛暑による品薄で高値になっているという。関東地方では梅雨の少雨からいきなり記録的猛暑に突入した。なるほどレタスやキャベツ、ホウレンソウなど葉物野菜にとっては過酷だったに違いない

▲聞けば、トマトやピーマン、それにナスやキュウリなどの夏野菜は利尿作用のあるカリウムや水分を多く含み、体の熱を逃がす作用を果たす「クールベジタブル」だという。うまくできたもので夏には夏野菜が体にもいいのだが、当の野菜の方がへばっては仕方ない

▲首都圏ではややしのぎやすく感じられたきのうだったが、実は平年並みの気温という。この際は熱中症や夏バテの防止が最優先であろう。少々高値でも体に取り入れたい新旧夏野菜の霊力、いや冷力である。




 「滝壺や冷やしトマトの一つ逃げ」って、夏真っ盛りの今、ユーモラスでとってもいいね。いつかどこかで見た光景だ。残念ながらそのものの写真は見つからなかった。「六月柿」と呼んで観賞用だったてのも面白い。ぐぐってみたらトマトのルーツは南米のアンデス山脈高原地帯だそうだ。日本の家庭には徐々入ってきたのかな?子供の頃、トマトケチャップが珍しかったことがあった気がする。

 でも、隣の家で塩をつけておやつに出してもらったこともあるから、ずっと栽培されてきたようだが。子供で食わずぎらいな子も時々いるような・・・。生だと慣れないと匂いがいやなのかな。

 さて、夏野菜の高騰はTTP(環太平洋戦略的経済連携協定)に今度の日曜日の参議院選挙に何らかの影響をもたらすだろうか!?開放したらアメリカからどんどん安い夏野菜も押し寄せてくるのかな?

 地球温暖化現象がありとあらゆる生活を混乱させている。今、いいのは清涼飲料水業界にエヤコン屋さんかな!?(笑)。「クールベジタブル」だけでは追っつかない炎天下はまだまだ続くんだね。


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