女の気持ち:もう一つのごちそう 山口県岩国市・山下治子(65歳)
毎日新聞 2013年05月20日 西部朝刊
息子の友人が飛び入りしてにぎやかになった食卓。といっても、特別なごちそうはなく、あり合わせの材料で作ったまかない料理を共にした。
「愛想なしでごめんなさいね」と言うと、彼は「山下君ちはいいね。お母さんがご飯作ってくれて、家族で食べられて」と箸を止めて言った。
そんなの当たり前じゃないのと思ったが、聞けば、彼の家族は全員が働いていて、勤務時間もまちまち。彼自身も本業を終えてからコンビニで3時間ほどアルバイトしているのだそうで、家族そろっての食事など数えるほどもないという。だから夕食の支度は、その日一番早く帰れる者が準備するのだとか。
どんなものを作るのか聞くと、レトルト食品の利用が大半で、カレーが3日続くことも。できあいの総菜やお弁当が主となり、ジャンクフードで間に合わせてしまう時もあるらしい。
世間話としては聞いていたが、食生活のゆがみはここまで進み、しかも身近になっていたのか。
不平を吐きながら、40年近く家族の食事を作ってきた私は、彼の話を聞いて、自分の居場所が台所であることに、自己満足と誇りと、言いようのない幸せ感を覚えた。
帰り際「いつでもどうぞ」と見送ると、彼はおなかをたたいて会釈してくれた。
空になった食器を洗いながら、つい鼻歌が出るのであった。
山下治子さんとは、ちょうど同い年ですね。。そう言えば、お袋も同じ年代に何の疑いもなく台所に立っていた。たぶん友人もたくさん連れて帰って来て、夕飯か朝ご飯を作ってもらっていた気がする。
小父さんの実家も我が家も、えーと、レトルト食品にジャンクフードはなかったな(笑)。これらを食べないこと、また調理しないことがとっても幸せだったことに今さらながら気付く。女性の鼻歌ってこんな日常から出てくるんだね!男の仕事だって単純作業の繰り返しだと思うけど・・・。
専門家 巨大化で複数の竜巻発生か
たくさんの犠牲者の方のご冥福をお祈り申しあげますとともに、被害に逢われた方々へお見舞い申し上げます。
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そんなの当たり前じゃないのと思ったが、聞けば、彼の家族は全員が働いていて、勤務時間もまちまち。彼自身も本業を終えてからコンビニで3時間ほどアルバイトしているのだそうで、家族そろっての食事など数えるほどもないという。だから夕食の支度は、その日一番早く帰れる者が準備するのだとか。
どんなものを作るのか聞くと、レトルト食品の利用が大半で、カレーが3日続くことも。できあいの総菜やお弁当が主となり、ジャンクフードで間に合わせてしまう時もあるらしい。
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不平を吐きながら、40年近く家族の食事を作ってきた私は、彼の話を聞いて、自分の居場所が台所であることに、自己満足と誇りと、言いようのない幸せ感を覚えた。
帰り際「いつでもどうぞ」と見送ると、彼はおなかをたたいて会釈してくれた。
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山下治子さんとは、ちょうど同い年ですね。。そう言えば、お袋も同じ年代に何の疑いもなく台所に立っていた。たぶん友人もたくさん連れて帰って来て、夕飯か朝ご飯を作ってもらっていた気がする。
小父さんの実家も我が家も、えーと、レトルト食品にジャンクフードはなかったな(笑)。これらを食べないこと、また調理しないことがとっても幸せだったことに今さらながら気付く。女性の鼻歌ってこんな日常から出てくるんだね!男の仕事だって単純作業の繰り返しだと思うけど・・・。
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