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余録  / 「ヨーロッパから避難したユダヤ人は… / 毎日新聞

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上記は、「なぜ対立?パレスチナ問題」毎日小学生新聞 2023/11/8 ニュース知りたいんジャーから



毎日新聞 2023/11/29 東京朝刊

「ヨーロッパから避難したユダヤ人は、おぼれかかった人間が、ようやくイカダにすがりついているようなものではありませんか」「そこにすでに乗っている、そのイカダの正当な所有者を押しのけようとしているのだよ」

▲イスラエルの建国をめぐり、ユダヤ人に同情する息子の質問に答えたのは英歴史家、トインビーだ。60年前の2人の対話本から引いた。当時70代。40代の息子はナチスのユダヤ人虐殺に大きな衝撃を受けたのだろう

パレスチナでのアラブ人国家とユダヤ人国家の併存を認めた1947年11月29日の国連総会決議採択から76年になる。イスラエルは翌年に独立を宣言し、これに反対するアラブ諸国と戦争が繰り返されてきた

▲トインビーは将来像を決めずに委任統治から手を引いた英国の無責任さを批判し、二つの民族を敵対させた罪を問うた。だが、イスラエルの存在を是とする息子との溝は埋まらなかった

▲欧米では現在、イスラエル支持の多い中高年と、パレスチナに同情する若者の間に亀裂が生じている。ホロコーストの歴史が思い浮かぶ世代と、イスラエル軍の容赦ない軍事行動に憤る世代の差だろう

▲休戦期間の2日延長が合意されたが、国際社会の多くの願いは即時停戦であり、将来的な恒久平和の確立にある。イスラエルも各国の若い世代の支持を失うリスクを考えた方がいい。きょうは決議採択を記念した国連の「パレスチナ人民連帯国際デー」。ウクライナと併せ、戦争で苦しむ人々に思いをはせたい。


 私が学生時代の1967年6月5日に第三次中東戦争が勃発した時には週刊誌を2冊くらい買ってきてむさぼり読んだものだが、今回の報道で当時より一歩進んでこの中東情勢を学んだ気がする。

 今日は、たまたまNHKでケネディ没後60年の解説を拝見した。ケネディは、暗殺される半年前の「平和のための戦略」演説では「平和の追求は戦争の追求ほど劇的なものではなく しばしば人々に無視されます しかし、これほど緊急を要する責務はほかにないのです」と話し、有名な大統領就任演説では「あなたのために 国が何をできるか問わないでほしい。あなたが国のために 何ができるかを問うてほしい」なのだが、その次のくだりで・・・
 「世界の皆さん アメリカがあなたのために何をするかを問うのではなく われわれが人類の自由のために 一緒に何ができるかを 問うてほしい」と呼びかけたのだそうだ。

 NHKの高橋解説委員は、ケネディは恐らく私たちと同様に不完全な人間でした。でも自らの理想に、聞くものを共感させる天与の才がありました。日々の現実に追われて、理想を語らない現代の指導者たちとは対照的にケネディは今後も多くの人々を魅了し続けることになるでしょう、と。

 今日はトインビーさん親子にケネディにそして高橋解説委員に学ばせていただいたね。忘れるところだった(汗)、毎日新聞の余録さんに感謝です。

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