【ヤクルト-オリックス】日本シリーズを制し、胴上げされるオリックスの中嶋監督=神宮球場で2022年10月30日、西夏生撮影
プロ野球 オリックス日本一 26年ぶり
毎日新聞 2022/10/31 東京朝刊 有料記事
プロ野球の日本一を決める「SMBC日本シリーズ2022」は30日、東京・神宮球場で第7戦があり、パ・リーグのオリックス・バファローズがセ・リーグの東京ヤクルトスワローズに5―4で勝って対戦成績を4勝2敗1分けとし、1996年以来26年ぶり5度目(阪急時代を含む)の日本一に輝いた。最高殊勲選手(MVP)にはオリックスの杉本裕太郎選手(31)が選ばれた。
オリックスは第3戦まで未勝利だったが、その後4連勝して逆転で頂点に立った。
日本シリーズは2年連続で同じ顔合わせで、昨年はヤクルトが4勝2敗で日本一になっていた。【潟見雄大】
プロ野球 日本シリーズ オリックス5-4ヤクルト(その2止) ツバメ失速、連覇ならず 小さなほころび、流れ渡し
【ヤクルト-オリックス】オリックスに敗れ、うつむきながらベンチへ引き揚げるヤクルトの高津監督(手前)と選手たち=西夏生撮影
「日本一」という山の頂は、近そうで遠かった。2勝1分けと先行して「王手」まであと一歩としながら、第4戦から4連敗を喫したヤクルト。今季の戦いに幕が下りた。
高津臣吾監督がシーズン中、選手に言い続けてきたことがある。「取れるアウトは取りましょう。防げる失点は防ぎましょう。取れる1点は取りましょう。次の塁を積極的に取りましょう」。3番・山田哲人、4番・村上宗隆の2人が不調に陥る中、日本シリーズの大舞台はこの「約束事」が勝敗を大きく左右した。
【ヤクルト-オリックス】3点本塁打を放ち三塁を回るオスナ=猪飼健史撮影
一つ一つをとってみれば小さなほころびが、短期決戦の流れを少しずつ変えていった。第5戦、2―0でリードしていた四回2死二塁からは長岡秀樹が中前打を放ったが、一回の右前打で本塁を狙った二塁走者が好返球で刺されたシーンが頭をよぎったのか二塁走者は三塁を回ったところで止められ、畳みかけるチャンスを逃して逆転負けを喫した。第7戦も五回に村上のバント処理のミスと名手・塩見泰隆の「まさか」の失策が絡み、「取れるアウト」を取れずに4失点。八回に村上、オスナが意地を見せたものの、最後はあと1点に泣いた。
敗れはした。ただ、今季の戦いぶりは「高津ヤクルト」の色が存分に出ていた。「5年後、10年後も考えて起用するのは僕の仕事」と話す通り、3年目で遊撃の定位置をつかんだ長岡や、2年目で中村悠平に次ぐ試合数のマスクをかぶり、第2戦で九回に同点3ランを放った内山壮真らが台頭。新人の山下輝も初の大舞台で好投した。登板過多になりがちな中継ぎ陣にシーズン中も3連投をさせることはほぼなく、ブルペンでの球数も含めて管理するなど将来を見据えながら起用した。生かし、育て、守る。日本シリーズの最終戦まで戦い抜きながら、来季以降の「種」もしっかりとまかれている。
敗戦後。ほとんどの選手がベンチ裏に引き揚げる中、村上(22歳)はその場を動かず、マウンドで繰り広げられたオリックス・中嶋聡監督の胴上げを目をそらさずに見つめた。高津監督の目には、2度のリーグ優勝でも、昨年の日本一でも見せなかった大粒の涙が浮かんだ。記者会見で長い沈黙の後に「悔しいね」と言い、「この悔しさを絶対に忘れてはいけないと思った」と言葉を絞り出した。悔しさは、再び大きな山に登るための糧。また来年に必ず生きる。【中村有花】
恥ずかしながら、私がこの日まで知っていたのは中嶋、高津両監督と56本塁打を打って三冠王を獲った村上宗隆選手と2年連続沢村栄治賞を獲得した山本由伸投手にパリーグ最終戦で目立ったラオウ?こと杉本裕太郎しか知らなかった。
ところが、ところがオリックスが山本由伸投手で2勝するだろうと予想されいたのに第1戦 10月22日(土)神宮ヤクルト 5-3 オリックスで負け投手、昨日も出れないから、昨日はヤクリトの勝利かと思いきや村上宗隆選手もシリーズ中は1割9分2厘、本塁打1、四球6。
そんな二人の活躍がなくとも昨晩も見ごたえあったな。家からも、一番身近な球団オリックスを来年も応援しなくては!両チームに有難うと言いたい。