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余録 /「いい大人が仮装をしてお祭りを楽しむ」… / 毎日新聞

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明石花火大会歩道橋事故現場
写真は神戸新聞NEXT からお借りした 明石・歩道橋に6千人以上 人が折り重なって倒れた「群衆雪崩」事故の約1時間半前、現場近くの住民が撮影した明石市の朝霧歩道橋。歩道橋から大蔵海岸まで、花火の見物客で混雑している=2001年(平成13年)7月21日(住民提供)

余録 /「いい大人が仮装をしてお祭りを楽しむ」…
毎日新聞 2022/11/1 東京朝刊

「いい大人が仮装をしてお祭りを楽しむ」「世界の縮図のような街」。2年前にヒットした韓国ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」。セリフに合わせてハロウィーンの夜の映像が流れる。舞台は各国料理レストランがひしめくソウルの繁華街、梨泰院だ

▲コロナ禍の規制が緩和され、解放された気持ちだったのだろう。この場所に10万人以上が集まり、狭い路地で人々が折り重なるように倒れた。留学中の日本人女性2人を含めて150人を超える犠牲者の多くが若者というのが痛ましい

▲ハロウィーンが若者中心の行事になったのはこの10年だろう。東京・渋谷が仮装した若者でごった返し、スクランブル交差点に「DJポリス」が繰り出したのが7年前。その後、狂騒が社会問題化し、規制が強化された

▲梨泰院では通行規制が不十分で警備体制が疑問視されている。日本では2001年に兵庫県明石市の歩道橋で起きた雑踏事故を機に警備のあり方が議論になった。今後、韓国でも検証が進むだろう

▲大勢が集まる行事は危険と隣り合わせ。それが歴史の教訓だ。江戸時代にも深川八幡の祭礼に人が押し寄せ、永代橋(えいたいばし)の一部が崩落して多くの犠牲者が出た。橋の上で後ろから押され、次々に隅田川に転落したという

▲1956年元日には新潟・弥彦(やひこ)神社で福モチをまく行事に初詣客が殺到して124人が死亡している。ソウルの事故はひとごとではない。クリスマスや新年にかけてイベントの多い時期だ。雑踏事故の恐ろしさを改めてかみしめたい。

 韓国での大事故のニュースがずっと報じられているが、明石市に住んでいる私は、どうしても21年前の明石花火大会歩道橋事故が蘇って来る。当日その場に居合わせたわけではないが、花火も打ち上げられた「ジャパンカウントダウン2001」(1999年12月31日)の会場が同じ大蔵海岸で実施され、その行事へ参加していたのでショックを受けたものだ。

 事故原因は、明石花火大会歩道橋事故と韓国の事故は酷似しているし、コラムにある永代橋崩落事故に弥彦神社事件も共通しているようだ。不幸にして事故の犠牲になられた方々のご冥福を祈ります。

 日本でのハロウィーン祭りの結果報道は小さいので事故はなかったんだろうね。

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