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Channel: 小父さんから
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映画『百花』(ひゃっか)を観てきた

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ストーリー
 レコード店で働く葛西泉(菅田将暉)と、ピアノ教室を営む母の百合子(原田美枝子)は過去のとある事件によってわだかまりを抱えていた。そんななか、百合子は認知症を患い、大好きだったピアノの弾き方も、泉の妻の名前もわからなくなってしまう。百合子を献身的に支えていた泉はある日、彼女の部屋で一冊のノートを見つける。そこには彼の知らない母の秘密と、泉が忘れることができなかった事件の真相が綴られていた。~ moviewalkerから

 (大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源義経を、朝ドラ「ちむどんどん」でイタリアレストランのオーナーをそれぞれ演じた)菅田将暉(葛西泉)と原田美枝子(母の百合子)の名演に見入ってしまった。私は単純だからたいがい前のドラマのイメージを引きずってしまうのだが、それが全くなかったね!下のYou Tubeの初期画面は、母が入所している施設を見舞って葛西泉がバスで帰宅するシーン。(母の影の白のシャツの女性は施設の付き添いの人)この頃の母は、まだしっかりしていた。

 映像は葛西泉の幼い頃や、百合子が神戸で妻子持ちの大学教授と暮らしていて阪神淡路大震災で被災した頃の場面などなどあちこちに飛び回るだが、ハリウッド映画(ディカプリオ、渡辺謙共演の『インセプション』『ダ・ヴィンチ・コード』)なんてさっぱりストーリーが繋がらなかったけど、この作品は感性で分かったのかな?泉と母が花火大会に行った夜なんで「あなたは誰?」「俺だよ~!」と叫ぶ場面もあった。涙こそ流れなかったが、これが究極の認知症なんだとしみじみと感じた。

 映画が終わりライトが付いて退出しようと階段を上っていくと、後列から3番目くらいの席の私よりは若そうな高齢者が熟睡していたのには呆れた。


『百花』予告【2022年9月9日(金)公開決定】

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