2019/6/10 18:00 日本経済新聞 電子版(抜粋)
政府は高齢ドライバー専用の新しい運転免許をつくる方針だ。75歳以上を想定し、自動ブレーキなど安全機能がついた車種のみ運転できるようにする。高齢者の交通事故の多発が深刻な社会問題になっており、対策を急ぐ。ただ新免許は取得の義務付けを見送り、選択制を軸に検討する方針だ。新免許を浸透させ、事故の削減で効果をあげるには課題も多い。
今月下旬に閣議決定する政府の成長戦略に新しい免許を創設する方針を盛り込む。警察庁や経済産業省、国土交通省など関係省庁で協議し、2019年度中に規定の詳細を詰める。20年以後、早期の実現をめざす。
免許には「オートマ車限定」などの区分があり、高齢者専用もこうした区分でつくる案が有力だ。運転免許について定めている道路交通法などの関係法令を改正する。
限定免許で運転できる車の条件は、関係省庁と自動車メーカーで協議して詳細を詰める。
各社は衝突などの危険を察知した際に警報を鳴らし、自動的にブレーキをかけるシステムを実用化している。アクセルとブレーキの踏み間違い防止や、道路の白線を検知し対向車線へのはみ出しを防止する機能もある。新免許の対象機能は新車購入後に取り付けられる製品も含めて検討する。
連日の高齢ドライバーのニュースを見るにつけ、小父さんもそろそろ免許証返納の時期を考えなければいけない時が近づいてきたように感じる。今日も兵庫の病院の駐車スペースで止まって、奥さんを降ろしたあと突然バックや急発進を繰り返し、ほかの車にぶつかったあと、近くにいた奥さんをはねて死亡させた81歳の人が居た。
昨日のニュースショーでのある評論家の意見は、「高齢者こそマニュアルトランスミッションもしくは手動変速機に乗車させて、運転者に減速比(ギア)を選択して操作させるべき」だという議論ありという人も居た。便利すぎる自動車が事故を誘発している一因だということだろう。
日本は道路が狭すぎて、車も多すぎるんだろうね。小父さんが20歳の頃、日本では車のことを「走る凶器」と言っていて、海外ニュースを見ていたらアメリカでは「走る棺桶」と呼んでいるそうだと笑っていたが、いつの間にか日本こそ「走る棺桶」時代が到来していたね。車は本当に怖い!でも便利なんだよね。