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大西先生はJICA青年海外協力隊の理数科教師として マラウイに(1994-1996年)、JICAシニアボランティアで理科教育で パキスタン(2006-2008年)へそして同じくシニアボランティアでの理科教育で エチオピア(2015-2017年)に赴かれた貴重な経験を話された。
マラウイで我々に親しみが持てるものとしてはマラウイ湖の 淡水熱帯魚くらいだが、この国には理科の教師がいないので男子高校で物理と化学を担当した。農業国なので物理、化学を学んでも就職先がないとか。生物学とか農業の中に理科も含まれているが、教科書が存在したとしても1クラス40人に教科書5冊なんて状態。生徒には卒業時に国家試験が課せられ、合格しないと卒業できないので丸暗記勉強は必死。17歳は一人だけで、残りは半分以上が20歳より上で仕事持ち。授業料ができたらまた学校に戻ってくるような繰り返し。
パキスタンは現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部にかけて存在した古代王国で昔流行った歌♪ガンダーラの中では夢の国をインドみたいに唄っているがそれは嘘(笑)。大インドという意味では合っているけど・・・。三蔵法師が行ったのもこのパキスタンで大乗仏教の発祥地とか。現在はほとんどがイスラム教徒。
この国では、ラホール教育大学という教員養成の短大に行った。ここは女子大で教員の男性も自分一人だった。パキスタンでは理科で実験や観察を全くしない。実験道具はロッカーの中に鍵かけて仕舞われっ放し。もし実験具を使って壊れたり無くなったりすると教師の責任になる!そんなわけで20年が過ぎていた。学長からの要請はペットボトルとか空き缶など壊れてもいいもので実験をすること。なぜだ?と問うと「お前は一体何をしに来たんだ」という態度をとられたので、逆らわずにプライドに傷をつけないように努めた。「小学生みたいだ」と言われてみたり「お前の英語はひどすぎる」とかで苦労をした。
エチオピアからは昨年の夏に戻った。首都の
アディスアベバは標高 2,355 m に位置する。常春で1年間気温は20度。アディスアベバ[1]とはアムハラ語で「新しい花」を意味するが、朝顔が種を作らない(寒くなるとか乾燥してくるような危機がないと種を作らない)。 紫外線は強いし、酸素が少ない。
ここでは日本で言う教育委員会に勤めた。エチオピアに関わるヒととモノ(下記)。
初のオリンピック金メダリスト
世界で最も有名な化石人骨 Lucy In The Sky With Diamonds (1967) -The Beatles
当時流行していたビートルズのこの曲にちなんでこの名が付いたそうな。このCDを先生が流された(笑)。他にはシバの女王にアイーダ、ボブマリーの曲も。
旧約聖書に記された伝記の女王
古代エジプト軍司令官との恋に落ちたエチオピアの女王
最も有名なレゲエミュージッシャン
エチオピア、カフカ地方が原産地
エチオピアの活動としては・・・
理科は実学 ↔ 学んだことと身の回りの現象との関連がつけられない
教科書にも問題点 → 代案を示してやってみせる
現地で手に入れるマテリアル探し
グループ活動 ボランティアのスキルアップも目的
間違いを恐れず全員が参加する活動
上記が前半の授業の主なもの。コーヒータイムを挟んで後半を前半の倍くらいのユーモアたっぷりの話題の後、理科の小実験もあった。
本当に、今日はあっという間に終わったように感じた。大西先生、気軽に話されていたようにも見えましたが、マイクも使わずに額に汗されての名講義、誠に有難うございました。
今日も訪問 ありがとうございます。
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