福本容子さんの解説は実に分かり易いです。トランプさんの経済政策は面白いですね。まるで素人な気がします。有難うございました。
それにしてもトランプさん、11月の中間選挙を勝ち抜くために吠えまくっていますね。 「真珠湾攻撃忘れないぞ」安倍首相へ圧力 米紙、トランプ氏「日本で私は英雄」米テレビで主張、トランプ氏 問題起こして自分で解決 手柄アピール、 トランプ米大統領、暴露本出版の元側近にツイッターで「犬」 ~毎日新聞記事にリンク。
安倍さん、こんな大統領と未だに「100%共にある」んですか?
水説 リンゴ(アップル)の産地= 福本容子
毎日新聞 2018年8月29日 東京朝刊
<sui-setsu>
真夏はリンゴの季節ではないから、店頭の種類も少なめ。と思っていたら、大きな青森県産「ふじ」の傍らに、かわいらしい ニュージーランド産を見つけた。南半球は今、冬。貿易は消費者の選択肢を増やしてくれる。
青森県産のリンゴは、青森で育ち出荷される。ニュージーランド産のリンゴも同様。皮が青森産、果肉は長野産、果汁はニュージーランド産というリンゴはまずない。
ところが、あった。スマートフォンのアイフォーンで知られるアップルの製品だ。
「カリフォルニアで設計、中国で生産」--。端末の背面にはそうある。開発は本社のある米カリフォルニア州。でも、組み立てられ世界へ出荷される基地は中国である。
さらに分解すると、1800もの部品の産地は世界中に散らばっている。一体、アイフォーンの国籍はどこ?
トランプ米大統領的には「中国」だろう。携帯電話機は対中貿易赤字の筆頭級品目なのだ。では、米中貿易戦争のエスカレートにより、トランプさんがアイフォーンの関税を引き上げたとしたら?
アップルは、その分値上げで対応するだろう。アメリカの消費者がとても困る。
かたや、割高になったアイフォーンが売れなくなっても、実は製造に3%程度しか貢献していないとされる中国の腹はほとんど痛まない。むしろ日本の部品メーカーの痛手がずっと大きい。
トランプさんと険悪な状態にあるトルコの エルドアン大統領的には、アップル=アメリカだ。
トルコ製鉄鋼などへの関税を大幅に引き上げたトランプさんへの反撃として、アイフォーンの不買運動をけしかけている。それを受け、一部では 端末をたたき割る騒動も。
「国産ブランドのベステルがあるさ」と乗り換えを促す大統領だが、アップルの愛好者にははた迷惑な話だ。
仮に乗り換えが進んだとしても、端末を分解すると、あらら! 半導体にせよ画面の素材にせよ、肝心なところは、アメリカ製なのである。
2人のリーダーが見落としているか、あえて無視しているのは、アップルを含め多くの製品が「地球国籍」になっている現実だ。米ブルッキングス研究所のデービッド・ダラーさんによると、今や世界の貿易の3分の2を、部品や素材の行き来が占めている。
政治的都合で「敵」と定めて制裁を加えたところで、一番割を食うのは自国の消費者。「天に唾」ではなくて、「木の上のリンゴに下から唾」である。(論説委員)
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