京都府大山崎町の「大山崎ジャンクション」=山田耕司撮影
佐賀県鳥栖市の「鳥栖ジャンクション」=2001年、矢頭智剛撮影
小父さんも小学生時代に社会図鑑?とかいう本で、「これがアメリカ」という説明のジャンクションの写真を見ながら、「一体全体これは何なんだろう?」と、とてもに不思議に思って何度も見返したことが思い出される。60年くらい前の話だ。
上の「大山崎ジャンクション」は去年の6月に観光バスで確かによくグルグルと回ったね(笑)。下の記事にあにある「クローバー形、ダイヤモンド形、トランペット形」なんて文字も図鑑の中で踊っていた。柳瀬さんが作ったという垂水ジャンクションは、家からすぐ近くだ。一度、走ってみなければ。
垂水ジャンクション。こんなでかいものが近くにあるとは知らなかった。神戸淡路鳴門自動車道が幹になっているんだな。
ハマりました。ジャンクション 上からじっくり、形状味わう
毎日新聞 2018年1月31日 東京朝刊
複数の道路が立体的に交差する「ジャンクション」は、車を運転する人にはおなじみの存在だ。何層にも重なり、曲がり、別々の方向に流れていく道路を見て「いったい誰が考えるのか」と感心していたが、実は愛好家も少なくないようで……。
東京都杉並区の会社員、柳瀬直裕さん(44)は、ジャンクションにハマって30年以上になる。最初に「ジャンクションの定義は難しい」と教えてくれたが、おおざっぱに「高速道路の立体交差」と理解してよさそうだ。実際には一般道路同士の立体交差のケースもあるし、平面交差を含むジャンクションも存在するという。
ジャンクションは運転しながらではじっくり眺めるわけにもいかず、構造は分かりづらい。また、繰り返し通過するのも大変だ。愛好家はもっぱら外から見て楽しむ。巨大な構造物に近づいて地上から見上げる「下から」派や、空撮写真や地図から形状を確認する「上から」派がいるが、柳瀬さんは「上から」派だ。
地形や道路の本数、交通量などがそれぞれ異なるため、ジャンクションは形状もさまざま。クローバー形、ダイヤモンド形、トランペット形、Y形などと分類されている。「好きなジャンクションの順位はつけられない」と話す柳瀬さんに、無理やり三つ挙げてもらった=表。「日本は土地が狭く、狭い設置スペースにギュッと道路を詰め込んだ感じ。だから形が複雑になるのでしょう。なぜそんな形に?と設計時に思いをはせるのも楽しい」
自作のペーパーモデルを手にジャンクションの魅力を語る柳瀬直裕さん。後方の高速道路は竹橋ジャンクション付近だ=銅山智子撮影
柳瀬さんのジャンクションとの出合いは、小学生だった1980年代の初めにさかのぼる。当時の自宅近くにあった首都高速道路箱崎ジャンクション(東京都中央区)に衝撃を受けた。「高速道路なのにロータリー(周回路)がある特殊な構造。父親の運転する車に乗ってぐるぐる回りながら、面白いなあと」。遊園地のようなわくわくする感覚が原体験だ。地図上では高速道路は「線」だが、たどっていくと途中で突然、不思議な曲線を描く。それが複数の道路が交わるジャンクションだと知り、全国の地図を眺めながらジャンクションを探す「旅」をするようになった。
学生時代には、ジャンクションの魅力を広めるための「カタログ」を作りたいと、各ジャンクションのデータをまとめた同人誌の販売を始めた。90年代後半からはインターネットの地図サイトを利用するようになり、「旅」は国内のみならず世界へ。「米国は広大な土地があるからか、おおらかで余裕のあるつくり。中国は建設ペースが速く、新しい道路がどんどんできる。お国柄や経済事情も垣間見えて、探し飽きない」
ジャンクションの立体構造をより楽しむために、ペーパーモデルでの「再現」にも夢中だ。地図を大量にコピーして貼り合わせる手法で、これまでに三郷(みさと)ジャンクション(埼玉県三郷市)、垂水(たるみ)ジャンクション(神戸市垂水区)など10カ所を作った。マニアぶりが徐々に知られるようになり、テレビ出演の経験も。同人誌作りはIT関連企業でシステム開発に携わる現在も継続し、年に2回、東京ビッグサイトで開かれるコミックマーケット(同人誌即売会)に出展している。
妻(47)と2人暮らし。ジャンクションのことは「理解してくれているというより、黙認されている感じ」と話し、夫婦共通の趣味は飼っている小鳥だという。今後は3Dプリンターを使ったペーパーモデル作りやドローンを使った上空からの撮影にも挑戦し、「世界の愛好家に日本のジャンクションのレベルの高さを知らせたい」と夢は膨らむ。【銅山智子】=次回は2月14日掲載
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佐賀県鳥栖市の「鳥栖ジャンクション」=2001年、矢頭智剛撮影
小父さんも小学生時代に社会図鑑?とかいう本で、「これがアメリカ」という説明のジャンクションの写真を見ながら、「一体全体これは何なんだろう?」と、とてもに不思議に思って何度も見返したことが思い出される。60年くらい前の話だ。
上の「大山崎ジャンクション」は去年の6月に観光バスで確かによくグルグルと回ったね(笑)。下の記事にあにある「クローバー形、ダイヤモンド形、トランペット形」なんて文字も図鑑の中で踊っていた。柳瀬さんが作ったという垂水ジャンクションは、家からすぐ近くだ。一度、走ってみなければ。
垂水ジャンクション。こんなでかいものが近くにあるとは知らなかった。神戸淡路鳴門自動車道が幹になっているんだな。
ハマりました。ジャンクション 上からじっくり、形状味わう
毎日新聞 2018年1月31日 東京朝刊
複数の道路が立体的に交差する「ジャンクション」は、車を運転する人にはおなじみの存在だ。何層にも重なり、曲がり、別々の方向に流れていく道路を見て「いったい誰が考えるのか」と感心していたが、実は愛好家も少なくないようで……。
東京都杉並区の会社員、柳瀬直裕さん(44)は、ジャンクションにハマって30年以上になる。最初に「ジャンクションの定義は難しい」と教えてくれたが、おおざっぱに「高速道路の立体交差」と理解してよさそうだ。実際には一般道路同士の立体交差のケースもあるし、平面交差を含むジャンクションも存在するという。
ジャンクションは運転しながらではじっくり眺めるわけにもいかず、構造は分かりづらい。また、繰り返し通過するのも大変だ。愛好家はもっぱら外から見て楽しむ。巨大な構造物に近づいて地上から見上げる「下から」派や、空撮写真や地図から形状を確認する「上から」派がいるが、柳瀬さんは「上から」派だ。
地形や道路の本数、交通量などがそれぞれ異なるため、ジャンクションは形状もさまざま。クローバー形、ダイヤモンド形、トランペット形、Y形などと分類されている。「好きなジャンクションの順位はつけられない」と話す柳瀬さんに、無理やり三つ挙げてもらった=表。「日本は土地が狭く、狭い設置スペースにギュッと道路を詰め込んだ感じ。だから形が複雑になるのでしょう。なぜそんな形に?と設計時に思いをはせるのも楽しい」
自作のペーパーモデルを手にジャンクションの魅力を語る柳瀬直裕さん。後方の高速道路は竹橋ジャンクション付近だ=銅山智子撮影
柳瀬さんのジャンクションとの出合いは、小学生だった1980年代の初めにさかのぼる。当時の自宅近くにあった首都高速道路箱崎ジャンクション(東京都中央区)に衝撃を受けた。「高速道路なのにロータリー(周回路)がある特殊な構造。父親の運転する車に乗ってぐるぐる回りながら、面白いなあと」。遊園地のようなわくわくする感覚が原体験だ。地図上では高速道路は「線」だが、たどっていくと途中で突然、不思議な曲線を描く。それが複数の道路が交わるジャンクションだと知り、全国の地図を眺めながらジャンクションを探す「旅」をするようになった。
学生時代には、ジャンクションの魅力を広めるための「カタログ」を作りたいと、各ジャンクションのデータをまとめた同人誌の販売を始めた。90年代後半からはインターネットの地図サイトを利用するようになり、「旅」は国内のみならず世界へ。「米国は広大な土地があるからか、おおらかで余裕のあるつくり。中国は建設ペースが速く、新しい道路がどんどんできる。お国柄や経済事情も垣間見えて、探し飽きない」
ジャンクションの立体構造をより楽しむために、ペーパーモデルでの「再現」にも夢中だ。地図を大量にコピーして貼り合わせる手法で、これまでに三郷(みさと)ジャンクション(埼玉県三郷市)、垂水(たるみ)ジャンクション(神戸市垂水区)など10カ所を作った。マニアぶりが徐々に知られるようになり、テレビ出演の経験も。同人誌作りはIT関連企業でシステム開発に携わる現在も継続し、年に2回、東京ビッグサイトで開かれるコミックマーケット(同人誌即売会)に出展している。
妻(47)と2人暮らし。ジャンクションのことは「理解してくれているというより、黙認されている感じ」と話し、夫婦共通の趣味は飼っている小鳥だという。今後は3Dプリンターを使ったペーパーモデル作りやドローンを使った上空からの撮影にも挑戦し、「世界の愛好家に日本のジャンクションのレベルの高さを知らせたい」と夢は膨らむ。【銅山智子】=次回は2月14日掲載
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