8月11日にも東京・丸の内の工事現場で墜落災害が発生して3人の作業員の方の尊い命が失われている。ビルは高所作業員が働いて初めて高く建てることが出来る。
以前にアメリカのトランプ政権下に変って不法移民の建設労働者を本国に送り返すという話題の時、建設会社経営者が「そうなると工事が立ちいかなくなる」とインタビューで泣いていたが、日本でも「とび、左官、塗装工ら高所作業のプロ」が居なくなったら途端に建設もお手上げになる。
足場などの安全設備を完璧にするにはお金もかかる。小父さんは、多くの墜落災害で工期短縮に利潤追求でその費用をケチった結果、災害補償の大きな支出を出した上に、工事に停止命令が下だり、公共工事の指名(入札)停止までくらっていると想像する。せいぜい労働安全衛生法でうたわれている基準レベルの建設足場を設置して「とび、左官、塗装工ら高所作業のプロたち」に作業環境を整えてもらいたい。
それがひいては、工事を進捗させ、品質も向上して、利益も生むものだと思っている。小野辰雄理事長さん、どうぞ頑張ってください。
憂楽帳 もう一つの高プロ 「とび、左官、塗装工ら高所作業のプロたちのこと」
毎日新聞 2017年8月21日 西部夕刊
「高度プロフェッショナル制度」が論議を呼んでいるが、こちらの「高プロ」問題も深刻だと思う。とび、左官、塗装工ら高所作業のプロたちのことだ。
厚生労働省によると昨年、建設作業中の事故で死亡したのは294人。原因の半数近くは墜落・転落で休業4日以上のけが人を含めると5377人に上る。「現場ではケガと弁当は自分持ち。実態はもっと多い」と、足場工事業者でつくる「全国仮設安全事業協同組合」の小野辰雄理事長(77)は指摘する。
下請け構造の最下層にいる職人たちのため、小野さんは2000年に組合を結成した。足場の手すりを2段にし、足元に幅木を設置するなどの対策を国に求めてきた。ゼネコンの抵抗に遭いながら永田町や霞が関に通うのは、とび時代に足場が崩れて2度死にかけたからではない。補償もなく家族を残して死んでいった仲間たちに報いるためという。
「職人にいい仕事をさせるにはまず安全な足場を造ること。足場がないと建物は造れないのだから」。五輪の建設ラッシュが続く中、小野さんの闘いは続く。【合田月美】
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