子供は可愛いね。うんと強い子になるんだよ!おかしな事件にだけは絶対に巻き込まれないようにね。
毎日新聞 2017年4月1日 東京夕刊
とっぷりと日が暮れた金曜日の夜。明かりを消した保育室で、パジャマ姿の子どもたちが保育士に背中をとんとんとマッサージしてもらいながら眠りについていた。東京都新宿区大久保にある24時間の認可保育所「エイビイシイ保育園」。毎夜たくさんの子どもたちが親の迎えを待ちながら過ごす。
園には生後43日から就学前まで85人(3月1日現在)が在籍、うち20人以上が夜10時以降の迎えで、朝まで過ごす子もいる。保護者の仕事は看護師や自営業、公務員などさまざま。同園は、無認可で夜間を中心に保育を行うベビーホテルが乱立していた34年前に開設された。区内で場所を変えながら、いろいろな事情を抱えて夜働く親たちの子育てを支えてきた。
当初は無認可だったが、16年前に公的補助金が受けられる認可園となった。片野清美園長(66)は「どんな子どもにも安心して過ごせる場所が必要。24時間休まず動いている今の世の中で夜間保育のニーズは高い」と話す。新宿区によると、4月入園の1次募集で、空き16人に対し25人の申し込みがあったという。