「千丈の堤も蟻の一穴から崩壊す」という言葉を思い出すね。あの東京の地下をめぐる毛細血管のような高度な土木技術を持つ日本で、こんなことが起ころうとは!事務屋の小父さんの単純な想像では、発注者とゼネコンの責任な気がする。
コスト低減と利潤追求の結果ではないのかな?まるで発展途上国のような大事故だ。福岡からの情報によると事故現場に直面している店舗の経営者は小父さんの知っている人だ。
産経フォト 2016.11.8 08:53
8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区博多駅前2丁目の道路が陥没し、影響で一時約800戸が停電した。陥没は徐々に広がり、午前9時現在、約20メートル四方と確認された。けが人は確認されていない。市営地下鉄七隈線の延伸工事現場付近で、福岡県警や市は関連を調べている。
県警によると、現場は博多駅前の幅14メートルの市道交差点付近。周辺ビルの敷地でも一部陥没した形跡があった。県警はビルにいる人らに避難を呼び掛け、市も周辺一帯に避難勧告を出した。東西約150メートル、南北約350メートルの範囲にわたって通行規制されている。
九州電力によると、停電は復旧が進み、午前9時20分現在、約170戸にまで減った。
現場近くの建物内にいた人は「突然停電し、ドーンと大きな音がした。外に出ると穴が開いていた」と話した。
大成建設株が反落 博多駅前の道路陥没に絡み
日本経済新聞 2016/11/8 16:01
8日の東京株式市場で大成建設の株価が下落した。同社は8日早朝に福岡市博多区のJR博多駅前で発生した大規模な道路陥没の原因とみられる地下鉄工事の共同企業体(JV)の代表企業。事故に伴う補償の発生など業績への影響を懸念する売りが出た。
同日の大成建設株は前日比24円(3%)安の759円で取引を終えた。一時は4%近く下げ幅を広げる場面もあった。
陥落事故が起きた現場は市営地下鉄七隈(ななくま)線延伸工事の「博多駅(仮称)工区」の一部。大成建設を含む5社の建設会社がこの工区の事業を2013年12月に共同企業体として落札していた。
大成建設の広報担当者は「現在各所と協力して事故の原因を調査している」とした上で、「事故の業績への影響については発表すべきことがあれば、しかるべきタイミングで公表する」と説明した。
大成建設は10月24日に、建設事業の利益率好転に伴って2016年4~9月期の連結の業績予想を上方修正していた。
市営地下鉄七隈線の延伸工事では2年前の2014年11月にも地下採掘中に土砂が流入し、道路が陥没する事故が発生していた。2年前に陥没した工区については、博多駅工区とは別の共同体による工事だった。七隈線の延伸部分の開業予定は2020年度末となっていた。