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余録:人間の目に白目があるのは、黒目の動きによって…  /  毎日新聞

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 写真はAliExpressからお借りした        

 たまたま小父さんには2歳10ヶ月の孫が居るので下のコラムをなるほどと感じた。無心とか邪気が無い時期って一番いいよね。白目がそのように大きな役割をしていたとは!

 特に名演技をする俳優さんは目だけで芝居をしてくれる。観ている者もその目に感動を覚える。身近な所では大河ドラマ「花燃ゆ」の大沢たかお氏なんか巧い!小父さんの中学、高校生年代の頃は、目と目が合った(眼[がん]つけられた)なんてんででよく喧嘩が始まった(笑)。

 そうか、そうか、青春の書には恋するものどうしには言葉は要らない。目と目で永遠の語らいをかわす、なんて書いていたっけ!(笑)亀井勝一郎かなあ~?

  


余録:人間の目に白目があるのは、黒目の動きによって…

毎日新聞 2015年11月06日 00時05分

 人間の目に白目があるのは、黒目の動きによってコミュニケーションをするためだという説がある。というのも他の霊長類は白目の部分に色があり、どちらを見ているか分かりにくい。人間だけが視線による意思疎通を進化させたらしい

 ▲他の霊長類も顔の表情により仲間に意思を伝えるが、口ほどにものを言う目は人間ならではなのか。仲間や天敵から視線を隠すのは生き残り術らしいが、互いに視線を読み合うことでついには文明も生み出した人類だった

 ▲それならば人はいったいいつごろから人の視線や表情でその心中を読み取るすべを学んでいくのだろう。「3歳半ごろから」という実験結果を明らかにしたのは京都大学大学院の研究グループだった。あれ、思っていたより遅いなと感じた方が多いのではあるまいか

 ▲それも相手の顔をじっと見て笑う赤ちゃんが思い浮かぶからである。だが「心中を読む」となれば相応の発達が必要らしい。実験で12カ月児は予想外の行動をする人物の映像を見せても、その表情にとくに注目しない。3歳半児は表情を目で追う傾向が明らかだった

 ▲ちなみに言葉を通して相手の心中を読む力を得るのは4歳から4歳半という。言葉よりも前から顔の表情で相手と心を通わせる力を蓄えてきた人間である。しまいには言葉のウソともども、作り笑いやウソ泣きといった目くらましを覚えていくのも宿命なのであろう

 ▲相手の顔色をうかがう処世術もこれほど年季を積んだ技ならば、いとおしくなる。だが今はこの世で懸命に人の表情を読み始めた子らが、向き合う人の心に温かく大きな愛情を見いだすことを祈りたい。


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