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余録:京都に初めて大勢の外国人が訪れたのは… / 毎日新聞

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 TRAVEL & LEISURE MAGAZINEから       
  


  奇しくも、今日京都に行くつもりだった(笑)。予報が雨だったので台風が過ぎ去ってからにしようと思う。えっ、世界で1番?そこに日帰りで行くことが出来る小父さんは幸せなんだね。それに観光スポットが伏見稲荷!!!この間、ふらふらと行ってきたばかりじゃーないか!手の届くところにある物に人は有り難さが分からないものなんだね。


  


余録:京都に初めて大勢の外国人が訪れたのは…

毎日新聞 2015年7月9日(木)
 京都に初めて大勢の外国人が訪れたのは1872(明治5)年の博覧会の時という。開港場の外国人に特別の入京許可が出て、英語で護衛と書かれた袖章と赤いベストをつけた警官が付き添った

 ▲「宿料は上中下の三等あり」。外国人向けのガイドは、宿主は不慣れだが諸事(しょじ)客の言う通りにする、行き届かない点は許してほしいと低姿勢である。ちなみに宿賃の上が4円で、お雇い外国人の月給の1〜2%と安かった

 ▲「京都は整然とした、もの悲しい、死にひんした木造の大ベルサイユのようだ」とはこのころに京都を訪れたフランス人の言葉である。都が移り、壮麗だが活気がない街をそう評したのだ。それから140年余、世界中から来る過去最多の観光客で活況にわく京都である

 ▲こんな歴史を振り返ったのも、米有力旅行誌による「世界で最も魅力的な観光地」のランキング1位に2年連続「京都」が選ばれたと聞いたからである。歴史から料理まで「典型的な日本を体験できる」という評価で、明治初めにガイドを書いた人が聞いたら喜ぼう

 ▲最近では宿泊客の4割近くが外国人という月もある京都だ。その観光スポットといえば、ネットの口コミで伏見稲荷(ふしみいなり)が人気ランキング1位になったことも一時話題となった。朱色の千本鳥居(せんぼんとりい)がうけているようで、外国人が教えてくれる京都の魅力にも耳をすましたい

 ▲「京都に行く外国人はいない」。英作家キプリングは明治中期にそう言われながらこの地を訪れた。その旅行記にはシェークスピアのせりふが引用されている。「そこに住む人々の、何という美しさ!」。外国の先人にも感謝せねばならない。


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