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女の気持ち:テニスのおかげ 山口市・松谷南津子(66歳)/ 毎日新聞

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 写真はgettyimagesからお借りした    
 

 私は7年前に腹痛(はらいた)で突然入院をさせられたことがあります。医者と家内の会話は未だに聴いておりませんが、かみさんが、福岡の私の姉に泣き泣き電話していたらしいので、きっときついことを言われたんだと思います。結果、点滴だけで19日くらいで退院出来ましたが、病院にいる時は、「あ~、もうウォーキングも出来なくなるのかな?」なんて思ったものです。ところが、その年から六甲山を歩いたり、翌年は日本アルプスに登ったりと仕事人間だったので、忘れていた青春を一生懸命に取り返しています。

 診断書は胆のう炎という物をもらいましたが、今でも時々下部内視鏡ほかの検査には行っています。いつの日かまた癌が宿るかも知れませんが、それまではブログや山歩きを大いに楽しむつもりです。松谷南津子さん有難うございました。私は現在67歳です。

     

女の気持ち:テニスのおかげ 山口市・松谷南津子(66歳)

 毎日新聞 2015年06月11日 西部朝刊

 50代の時に大病をして手術をし、1カ月半入院した。

 ある日、退院の近づいた人たちが集まって先生と話をする機会があった。多くの人の質問はこれからも仕事が続けられるかというものだった。そんな中で不謹慎とは思いながら「またテニスができますか」と聞かずにはいられなかった。

 子供たちが巣立った後で上手に子離れしたいと思っていたら、多趣味の夫が共通の趣味を持とうと言ってくれた。友人が誘ってくれてテニスを始め、クラブにも入った。下手ながらあきらめずに続けて、やっと面白くなった時の発病だった。

 再びコートに立ちたい。その一心でつらい治療に耐え、ようやく退院の日にちが決まった。

 私の質問に大丈夫と言ってもらえる確率は五分と思い、無理との答えも一応覚悟はしていた。

 ところが先生はあっさりと「できます。ただし、3カ月は我慢してください」と言われた。

 またテニスができるだけでもうれしいのに、そんなに早くからとは。思いがけなくて一気に体の力が抜け、その後で喜びが込み上げてきた。

 あれから12年たった今も続けており、コートを走り回っている。こんなに元気になれたのもテニスのおかげだ。

 常に励ましてくれる心優しいテニス仲間へ感謝の思いは強い。

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