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水説:花が売れないのは=中村秀明 「若い人が見向きしないなら先細りは明らかだ」/毎日新聞

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 スペイン・バルセロナの花屋(wiki)    


  


水説:花が売れないのは=中村秀明

毎日新聞 2015年01月21日 東京朝刊

 <sui−setsu>

 食べ物の賞味期限のように、花に「日持ち保証」があるのを最近知った。

 「5日」や「7日」など花を楽しめる日数を店が明示して販売する。その保証期間内にしおれた場合、客がレシートと商品を持ち込めば、新しい花と交換してもらえる仕組みだ。日本では普及が始まったところだが、英国のスーパーが約20年前に初めて取り組み、欧米では一般的になっているという。

 新たな試みの背景には、花が売れない厳しい現実がある。企業や飲食店などの法人向けの需要だけでなく、家庭も花を買わない。

 総務省の家計調査によると、2人以上世帯の切り花の年間購入額は減り続けている。1997年は1万3130円だったのが、2013年には9406円に落ち込んだ。

 年齢層でみると、60歳代以上の年間購入金額は1万3000円を超えるものの、30歳代以下だと2000円台にとどまる。月に200円前後しか花を買わない計算だ。若い人が見向きしないなら先細りは明らかだ。

 日本人が花を嫌いになったというわけではない。

 花屋は子ども、特に女の子のあこがれだ。ランドセルを製造する化学メーカーのクラレは毎年、小学校の新1年生に「将来どんな職業につきたいか?」と尋ねている。

 それによると、2012年まで「花屋」は女子の2位か3位をキープしてきた。13、14年こそ(1)パン・ケーキ屋・お菓子屋(2)芸能人・タレント・歌手(3)保育士(4)花屋−−と順位を落としたが、人気の高さに変わりない。

 その気持ちが20年後、30年後まで続かない、どこかでしおれてしまうのが問題とも言える。なくても不都合のない花は「役立つ」「お得な」が暮らしのキーワードになった今時、優先順位が低いのだろうか。

 アンケートなどで、花を買わない理由として意外に多いのは「扱いが難しく枯らしてしまう」「意外に長持ちせずに悲しくなる」という答えだ。死んだらつらいのでペットは飼いたくない、というのに似ている。朝目覚めて買った花がしおれているのを見れば、確かに一日が憂鬱になり、気落ちしてしまう。

 新たな試みは、そんながっかりをなくせるだけでなく、花の扱いや季節の花などについて店と客が会話し、信頼を結ぶきっかけにもなる。先駆けた英国は、安価なアフリカ産の輸入増もあって、花の消費が急拡大したという。

 「花鳥風月」をめでる国で花が売れないのは、やっぱり寂しい。(論説副委員長)


  

そうか!ブログを読んでいると、よく花を貰ったという記事を見る。アメリカのいじーさんのご主人もこまめに花を方々に送られているね。家の近くにも洒落た花屋さんがある。よし、次回は小父さんも花を贈ってみようかな!いや大切なことだと思う。

 アフリカ産の安価な花って羨ましいね。古代ローマの歴史をテレビを見ていたら地中海があらゆる国どうしの豊富な産物を流通させ合っていたんだって!すでにEUみたいな仕組みがあったんだ!?と小父さんは勝手に思った。中国や朝鮮半島からでも安価な花が入荷したら双方の幸せにつながるんだが・・・。


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