五山送り火の「左大文字」=京都市上京区で2011年8月16日午後8時25分、森園道子撮影
毎日新聞 2012年08月14日 東京朝刊
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◇8月13〜15、16日が中心 霊を迎える風習、地域で違い
なるほドリ お盆(ぼん)休みになったね。でも、お盆の時期って場所によって違うみたい。本当の期間はいつなの?
記者 お盆の時期は地域によって異なりますが、今は8月13日から15、16日にかけて行うところが多いようですね。お盆はもともと、旧暦(きゅうれき)の7月15日前後に行われていましたが、明治(めいじ)時代に新暦(しんれき)が導入(どうにゅう)され、約1カ月遅(おく)れの8月に行われることが増えました。
Q 地域で違うの?
A 国立歴史民俗博物館(こくりつれきしみんぞくはくぶつかん)の山田慎也准教授(しんやじゅんきょうじゅ)(民俗学)によると、お盆の時期は主に三つに分かれます。まず新暦の8月半ば。今がお盆です。また東京都などでは、旧暦でなく新暦の7月15日ごろに行うことがあります。沖縄県など、今も旧暦に合わせて行う地域もあります。
旧暦は月の満(み)ち欠(か)けに合わせた暦(こよみ)なので、毎年時期が異なります。今年の旧暦の7月15日は、新暦では9月1日になりますが、通常(つうじょう)はだいたい新暦の8月中となります。
Q いずれにしても、8月が多いんだね。
A 山田さんは「梅雨(つゆ)や農作業(のうさぎょう)で忙しい時期を避(さ)けたのでしょう」と話しています。
Q そもそも、お盆って何をするのかな。
A 亡くなった人の霊(れい)を迎え、数日後に送ります。お墓(はか)の掃除やお参(まい)りを済ませ、迎(むか)え火やちょうちんなどの「目印」を作って自宅にお迎えします。仏壇(ぶつだん)の前に盆棚を作り、期間中は毎日食事を供(そな)えます。送る時は自宅で送り火をたきます。京都市の五山送(ござんおく)り火(び)には「町全体で送る」という意味があるそうです。お供えを乗せたり灯を付けたりした舟を川や海に流す地域もあります。長崎県の精霊流しも有名ですね。
Q お坊さんがお経(きょう)を上げるけど、仏教(ぶっきょう)の行事なの?
A 仏教と民俗行事が合わさったものと考えられます。
Q 自宅に仏壇がなかったり、ご先祖(せんぞ)の位牌(いはい)を受け継(つ)いでいない人はどうするの?
A 古里への帰省は、先祖を迎える場所へ行く意味もあります。山田さんによると、千葉県などでは、亡くなった人を初めて迎える新盆(にいぼん)(初盆(はつぼん))の場合、お葬式(そうしき)の祭壇(さいだん)のような盆棚を用意します。親戚(しんせき)や知人が喪服(もふく)で訪れ、数十軒(けん)を回る人もいるそうですよ。
Q 地域でいろんな風習(ふうしゅう)があるんだね。
A お供えの品も、お盆の過ごし方もさまざまです。お盆休みを機に、ご縁のある人やご先祖に思いをはせてみてはどうでしょう。(生活報道部)
==============
なるほドリコーナーで取り上げてほしいテーマをお寄せください。〒100−8051(住所不要)毎日新聞「質問なるほドリ」係 naruhodori@mainichi.co.jp
この年になってこのような説明もしみじみと読むことが出来るようになった。むろん、子供の頃は福岡で盆の迎え火、送り火などなどの行事に参加して手を合わせて来たが、会社勤めの頃は、「そら休みだ、やりたかったことをやろう!」といろんな行事をこなしてきた。
今は、近くに作った赤ちゃんが入っているお墓の掃除と花入れに、家にある家内と小父さんの両親4人の遺影にお飾り、お供えをするくらいだな〜。福岡の墓については昨晩も姉によろしくとお願いの連絡をした。
通称“大文字焼き”こそが、送り火だったんだ。ついつい映画 『華麗なる一族』の万俵大介 (60) - 佐分利信の盃に映った大の字を見て「小が大を飲む」とつぶやくのワンシーンを思い出してしまう。送り火のLIVE中継をまたテレビでやってくれないかな〜。
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記者 お盆の時期は地域によって異なりますが、今は8月13日から15、16日にかけて行うところが多いようですね。お盆はもともと、旧暦(きゅうれき)の7月15日前後に行われていましたが、明治(めいじ)時代に新暦(しんれき)が導入(どうにゅう)され、約1カ月遅(おく)れの8月に行われることが増えました。
Q 地域で違うの?
A 国立歴史民俗博物館(こくりつれきしみんぞくはくぶつかん)の山田慎也准教授(しんやじゅんきょうじゅ)(民俗学)によると、お盆の時期は主に三つに分かれます。まず新暦の8月半ば。今がお盆です。また東京都などでは、旧暦でなく新暦の7月15日ごろに行うことがあります。沖縄県など、今も旧暦に合わせて行う地域もあります。
旧暦は月の満(み)ち欠(か)けに合わせた暦(こよみ)なので、毎年時期が異なります。今年の旧暦の7月15日は、新暦では9月1日になりますが、通常(つうじょう)はだいたい新暦の8月中となります。
Q いずれにしても、8月が多いんだね。
A 山田さんは「梅雨(つゆ)や農作業(のうさぎょう)で忙しい時期を避(さ)けたのでしょう」と話しています。
Q そもそも、お盆って何をするのかな。
A 亡くなった人の霊(れい)を迎え、数日後に送ります。お墓(はか)の掃除やお参(まい)りを済ませ、迎(むか)え火やちょうちんなどの「目印」を作って自宅にお迎えします。仏壇(ぶつだん)の前に盆棚を作り、期間中は毎日食事を供(そな)えます。送る時は自宅で送り火をたきます。京都市の五山送(ござんおく)り火(び)には「町全体で送る」という意味があるそうです。お供えを乗せたり灯を付けたりした舟を川や海に流す地域もあります。長崎県の精霊流しも有名ですね。
Q お坊さんがお経(きょう)を上げるけど、仏教(ぶっきょう)の行事なの?
A 仏教と民俗行事が合わさったものと考えられます。
Q 自宅に仏壇がなかったり、ご先祖(せんぞ)の位牌(いはい)を受け継(つ)いでいない人はどうするの?
A 古里への帰省は、先祖を迎える場所へ行く意味もあります。山田さんによると、千葉県などでは、亡くなった人を初めて迎える新盆(にいぼん)(初盆(はつぼん))の場合、お葬式(そうしき)の祭壇(さいだん)のような盆棚を用意します。親戚(しんせき)や知人が喪服(もふく)で訪れ、数十軒(けん)を回る人もいるそうですよ。
Q 地域でいろんな風習(ふうしゅう)があるんだね。
A お供えの品も、お盆の過ごし方もさまざまです。お盆休みを機に、ご縁のある人やご先祖に思いをはせてみてはどうでしょう。(生活報道部)
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今は、近くに作った赤ちゃんが入っているお墓の掃除と花入れに、家にある家内と小父さんの両親4人の遺影にお飾り、お供えをするくらいだな〜。福岡の墓については昨晩も姉によろしくとお願いの連絡をした。
通称“大文字焼き”こそが、送り火だったんだ。ついつい映画 『華麗なる一族』の万俵大介 (60) - 佐分利信の盃に映った大の字を見て「小が大を飲む」とつぶやくのワンシーンを思い出してしまう。送り火のLIVE中継をまたテレビでやってくれないかな〜。
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