今日は明石市の主任さん、明石市消防本部の課長さんお二方の講義だった。数年前までのスライドと言ったらOHPがほとんどだったが、今は何なくマイクロソフトのパワーポイントを使われるのでその普及に感心する。
最初に簡単テストが2つ出題された。
1.明石市の病院・一般診療所の数は、全国平均を上回っている? ○か×か
2.この町内にある「明石市立夜間休日応急診療所」に入院設備はある? ○か×か
明石市の人口は、約30万人で全国には約800の市があるので人口から数えると74位、面積は49.25km²なので648位だそう。10万人当たりの病院・一般診療所の数の平均は6.7であり、明石市は7.6なので→1.の答えは○
明石市は面積が狭いので自転車で10分以内くらいで病院に行ける。病院とは20床以上のベッドを備えているところを呼び、19床以下か入院設備がないところは診療所になる。また夜間休日応急診療所は薬は1日分しか出さないから2.の答えは→×
頭の体操の導入クイズだけでも「夜間・休日の医療体制」が分かったような気になった(笑)
明石消防は本署と6分署なんだそうだ。さて「救急車は何台あるでしょう?」と問われたが、7台なんだそうだ(人口30万人で)。一日にサイレンを何度も聴くし、よく見かけるので20台くらいありそうな気がしていた。もちろん、隣街の神戸市や加古川市からの応援の救急車も走っているらしい。
PA連携(救急車と消防車の同時出動)という言葉を知った。PAは消防車(Pumper)と救急車(Ambulance)の頭文字だそうだ。救急車には救急救命士(国家資格)が乗車しているが 、市民救命士(3時間講習)とその上級(8時間講習)の養成に消防本部が取り組んでいるとのこと。
人が倒れていたら「触らぬ神にたたりなし」ではないですよ!「触らぬ神にたたりあり」ですよ、と繰り返しておられた。119番だけでは人命は助からないと。去年は3,106名の市民救命士と59名の上級市民救命士を養成したとのこと。
この方も東日本大震災の被災地にも入らたそうだが、遺体の捜索だけに終始されたらしい。
実に身近な日頃忘れている世界を思い起こさせていただく2時間の講義だった。