Quantcast
Channel: 小父さんから
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

高齢者大学の7日目「木のこころ」 

$
0
0
 どちらか区別がつかなくなったが、屋久島の紀元杉(推定樹齢3000年)と縄文杉(樹齢7,200年)のポスター。紀元杉はバスで近くまで行けるそうだが、後者は往復8〜10時間の登山をしないと見れないとか。 

    

最初のクイズ
○ 世界・日本で最大の木造建築は?
○ 世界・日本で最古の木造建築は?
○ 日本で存在した最高の木造建築は?
○ 雲太・和二・京三

上記の答え、上から東大寺大仏殿、法隆寺、出雲大社で、当時の大建築の順位を『口遊』(くちずさみ)で雲太→1位は出雲大社、和二→2位は東大寺、京三→3位は京都御所、大極殿と言ったそうだ。


    
西岡 常一1908年(明治41年)9月4日 - 1995年(平成7年)4月11日)は、宮大工。 

西岡 常一さんの祖父も父も法隆寺の宮大工棟梁であったが、祖父は晩年、一人前となった父と常一に西岡家に代々伝わる口伝を教えたという。
「神仏を崇めず仏法を賛仰せずして伽藍社頭を口にすべからず」などなど。

西岡 常一さんは、法隆寺の解体修理で飛鳥建築の真髄を習得。法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔など飛鳥・白鳳の古建築を創建時の工法によって再建して、檜(ヒノキ)建築の耐久性と美しさを実証し、1992年には宮大工として初の文化功労章を受賞。 

 映画『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』予告編   
  


 鬼に訊け -宮大工 西岡常一の遺言-のページ→ http://www.oninikike.com/    



     

  

 講義は棟梁・西岡常一さんの話しを中心に約2時間、木のこころについて話されたが、講師の青山誠一さんは、「織田信長の安土城、豊臣秀吉の大阪城、徳川家康の江戸城はそれぞれ誰が建てたんですか?」と皆に質問された。「答えは皆、宮大工なんですよ」と小父さんの小学校時代によく笑っていたジョークで結ばれた。

 これこそ日本の文化そのものだよね。コンクリートはせいぜい100年しか持たないけど、樹齢1000年の檜(ヒノキ)を使えば、建造物は1000年持つ、と。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

Trending Articles