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中日春秋/ホトケノザ・・・派手な模様があるが、ハチのためのヘリポートなのだそうだ

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 2013/3/20   
  
2013/11/6  

 ホトケノザの写真はブログ颯颯(さっさつ)の写真日誌からお借りした   

  

困った本を、手にしてしまった。静岡大学教授の稲垣栄洋さんの『身近な雑草の愉快な生きかた』(ちくま文庫)である。雑草の驚くべき生き残り術を生き生きとした文章で伝えてくれる好著なのだが、副作用がある。草むしりがしにくくなるのだ

▼例えば、ホトケノザ。ランを思わす可憐(かれん)な花をよく見れば、ちょっと派手な模様がある。あれは、ハチのためのヘリポートなのだそうだ

▼そこに着陸したハチは今度は花の奥へと導く線を目にする。この標識通りに進めば、ハチは蜜を手にし、知らぬうち受粉作業も果たす。ホトケノザの花は、誘客上手な空港である

▼次はハコベ。その柔らかい茎をそっと引っ張りちぎると、細い筋が出てくる。強すぎる茎は踏まれれば、ポキッと折れる。柔らかいだけなら、簡単にちぎれる。ハコベの柔らかな茎は中に丈夫な筋を持つ。柔らかい身のこなしに、芯の通った強さ。実にあっぱれな生きざまだ

▼草むしり中に出くわすダンゴムシにも、驚かされる。かの虫はなぜコンクリートブロックの辺りに蠢(うごめ)いているのか。稲垣さんの『身近な虫たちの華麗な生きかた』によると、あの鎧(よろい)は炭酸カルシウムからできている。人が骨を強くするために牛乳を飲むように、ダンゴムシはコンクリートを食べているのだ

▼標識完備の花にブロック塀を食べる虫。感心ばかりしていて、草むしりは進まない。

                   
                                   中日新聞 CHUNICHI WEB 2014年4月8日


  

 颯颯(さっさつ)さんは、この所あっちこっちの桜を撮りまくってあったが、日頃は自転車に乗って田んぼのあぜ道ほかで、どこまでも草花を追いかけておられる。いつも写真を通して感じることは、雪も雨風も掻い潜って、いぶきはじめる雑草の逞しさだ。ある時は土手に咲く一輪だったり、沼地に群生したりで、遠く南米やアフリカからもやって来ている。貨物船の荷に混じっていたのか、あるいは外国土産に人が持ち帰ったものなのか?雑草がとても広い地球規模の繋がりがあることを知ると、人間の営みがちましているようにも感じる。人間ってひ弱になってしまったのかな?(笑)


     

    

ウォーキングメモ:万歩計 11,498歩、歩行距離 5.1km、消費カロリー 378kcal、燃焼脂肪量 24.4g

 今日は階段の登り下り2200段もやったが、このところ脚部が弱くなっているように思う。今日も花見客や遊園地で遊ぶ家族がたくさん居た。

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