寝ても覚めても:今年もいろいろありました=冨重圭以子
毎日新聞 2013年12月19日 東京夕刊
オリンピックも、サッカーのワールドカップもなかった2013年だが、今年もスポーツ界はいろいろあった。今回が今年最後なので独断で重大ニュースを選んでみた。
★マー君の24勝0敗1セーブ
プロ野球、楽天の田中将大投手の今季は、だれも文句の付けようがない。へそ曲がりの多いプロ野球担当記者が投票する最優秀選手(MVP)でも、満票だった。
私も彼が投げた何試合かを見たが、いちばんしびれたのは、セーブを挙げた試合。楽天が球団初のリーグ優勝を決めた西武戦だ。このコラムでも触れたが、3、4番を連続三振にとった8球はすべて外角ストレート。1球投げるごとに息を止め、ミットに吸い込まれた瞬間に息をはき出す濃密な8球だった。
★2020年東京オリンピック、パラリンピック決定
東京有利説と、不利説が交互に出てきた7年後の開催地選考だった。なぜ日本で2度目の夏季五輪も東京なのか、ということにわだかまりは残るし、五輪のインフラ整備に建設業の人とカネが集中して、それでなくても遅れぎみな東日本大震災被災地の復興がまた遅れるのでは、という心配もある。
はしゃいでばかりもいられないのだが、1度目の1964年当時と違って、パラリンピックへの注目度が高まったのは、よかった。招致演説での「お・も・て・な・し」が流行語としてクローズアップされているが、私は、パラリンピアン、佐藤真海さんのスピーチが最高だった、といまも思っている。
★柔道問題
暴力にパワハラ、セクハラと一気に問題が噴き出した。問題提起したのが女子選手たちだったのは、ハラスメントの度合いがひどかったからだろうか。それと同時に、男子選手は監督、コーチ、選手の縦の序列が身にしみこんでいて、異を唱えることなどできないのでは、とも感じる。だとすれば、根が深い。
柔道問題
★その他
プロ野球ではバレンティン選手(ヤクルト)の本塁打記録が印象に残る。元横綱の大鵬(納谷幸喜)さんと、巨人のV9監督、川上哲治さんが亡くなったのも今年。昭和は遠くなってしまった。(専門編集委員)=次回は1月9日に掲載します
繰り返し書いているけど小父さんはスポーツ音痴!今年は何のスポーツを一番熱心に観ていたかっていうと、夜中に起きて観たサッカーの日本代表のワールドカップ予選かな。次は24勝0敗の田中将大投手の日本シリーズでの投球だろう。いや第2線にはしびれましたね。
視聴率が高そうだったオリンピックの決定に関する放送は全然見ずに結果だけ知った。
大相撲では大鵬×柏戸では大鵬ファンだった。川上哲治さんがファースト守っている時は、西鉄ライオンズファン。監督の川上さんがV9を達成している頃はどこを応援していたんだろう?(笑)。
来年は少しはスポーツを分かるようになろうかな?バスケットボールはアメリカはフロリダからのreeさんのブログで少し雰囲気が掴めてきた(笑)。