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発信箱:恥かき打法=小国綾子(夕刊編集部) あなたは、赤っ恥をかくのを承知して、それでも堂々と 毎日jp

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毎日新聞 2013年09月10日 01時30分

   

 今一番インタビューしたいのは米大リーグ・ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)だ。間違いを恐れず英語でしゃべり、「I’mJapanese!」と絶叫してファンを盛り上げ、日本流のお辞儀でアピールする。言葉や文化の壁に果敢に体当たり。本当に勇気がある人だ。

 彼のパフォーマンスを「マスコットボーイみたい」と皮肉った人がいるらしいが、周囲に愛された方が野球の実力も発揮しやすい。異文化を生き抜く者の知恵。それだけ野球に必死なのだ。

     

レッドソックスの上原浩治投手(38)の闘志あふれるハイタッチも、レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が英語やスペイン語でチームメートとツイートし合うのも、大リーグで闘う中で彼らが見いだした大切な“武器”ではないか。

   
左は2011年のセントルイス・カージナルスのワールドチャンピオン時かな。

 元大リーガーで野球解説者の田口壮さん(44)も通訳なしで闘った。渡米直後、さっぱり打てない。日本人通訳は日に日にチームメートと仲良くなるのに自分は孤立していく。孤立感に苦しみ余計に打てない悪循環を断ち切ろうと、通訳から独り立ちした。妻恵美子さんの著書「メジャーリーガーの女房」(〜ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏〜)には、ラジオ取材を受ける夫の「英語」をラジオの前で息を詰めて聞くシーンが登場する。<最後まで「言葉」はなく、「笑い声」と「鼻息」でインタビューは終わった>。それでもラジオからは、メジャーで活躍した夫の生の喜びが伝わってきた。恵美子さんは夫の勇気を心から誇り、読者に問いかける。<あなたは、赤っ恥をかくのを承知して、それでも堂々と生放送のマイクの前に立つことができますか?>

 「グローバル人材」の言葉を聞くたび彼らの挑戦を思い、川崎選手の活躍を祈る。





 川崎はイチローに憧れてマリナーズに行き、今はブルージェイズなのか。なんだかマイナーリーグとメジャーを行ったり来たりしているようだが、MLBでは少しパワー不足なんだろう。福岡ソフトバンクホークスではいい動き、ねちっこいバッティングをしていた気がするが、日本の選手はみんなMLBのグラウンドに立ってみたいんだね。最初に丸坊主になってファイトを燃やしつづけている川崎よ頑張れ!

 ずっと以前のMLBレポートでは英語が苦手な日本選手たちは、ほとんど孤独でそれが成績不振につながっている。プライベートな時間にチームの選手との接触などはほとんどないと言っていた。早くから自分で英会話を勉強した長谷川滋利野球解説者(1997年・ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム〜2002年・シアトル・マリナーズに在籍)だけはアメリカ社会を楽しんでいたらしいが、今日本から渡った選手たちは、プライベートな時間もアメリカ社会に溶け込んでいるんだろうか!?

 小父さんは英会話はまるで駄目でも英単語でアメリカ人と接するのはお得意なんだ!(笑)


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