最終走者として24時間レースを完走した後、インタビューを受ける豊田社長=ドイツ北西部ニュルブルクのニュルブルクリンクで 2013年5月20日、米川直己撮影
毎日新聞 2013年09月04日 東京朝刊
◇クルマの味付けにも責任
ドイツ北西部のニュルブルクにあり、世界的な難コースとして知られる自動車サーキット「ニュルブルクリンク」。5月19日、トヨタ自動車の豊田章男(とよだあきお)社長(57)は24時間耐久レースに出場した。「モリゾウ」のドライバー名で国際C級ライセンスを持つ豊田は副社長時代に2度、出場経験がある。社長就任後は初めてだ。「(2009年3月期の)赤字に始まり、品質問題、東日本大震災など試練が続いたが、昨年は世界販売が過去最高になった。ここでもう一度、原点に戻って人とクルマを鍛えよう」。スタート前、メカニックとして招集したトヨタ若手社員らを集め、自分にも言い聞かせるように語りかけた。
忘れられない思い出がある。取締役に就任した00年ごろ、豊田は社内のテストコースで、テストドライバーの故・成瀬弘に「こっちは命がけなんだ。遊び半分で車を知りもしないあなたに、あれこれ言われたくない」と叱責された。以来、豊田は好きだったゴルフをやめ、成瀬について運転技術やクルマの評価方法を学んだ。初めての24時間耐久レースへの出場(07年)を勧めたのも成瀬だ。
「万一のことがあったらどうする」。豊田のレース参加に対する懸念の声を社内外から聞くことがある。豊田の耳にも届いているはずだが、5月のニュルブルクリンクで記者に「レースに出るために、走っているんじゃない。いいクルマ作りに必要な自分のセンサーに磨きをかけるためだ」と強調した。
「僕は商品の最終責任者。料理の世界で言えば料理長で、トヨタのクルマの味付けにも責任がある」。こう話す豊田は他メーカーの新型車など年間200車種以上に乗り、自社エンジニアと議論する。そのためにも「自分を鍛えることが必要」(豊田)で、控えていた24時間レースに出場する必要があった。
◇
ドライバー名の「モリゾウ」は、05年に愛知県で開催され、トヨタも参加した愛・地球博(愛知万博)の公式キャラクター「モリゾー」にちなんだ。07年5月からは「モリゾウ」の名前でブログも始め、運転の楽しさやトヨタ車以外の評価なども掲載。自由に意見を発信するため、社長になるまでは、豊田であることをふせていた。
いいね〜、三日間読んで来たけど今日が一番いい。小父さんもトヨタに乗っているけど乗り替える時も安い車でもまたトヨタにしよう!
二日前に書いた「社長になりたての頃は、フォミュラーレースなんかに出るってんで遊んでいるのかい?」なんて載せた記事をこのブログ「豊田章男」で検索したら過去の記事が7つ出て来た。むしろ、ボンボン社長を風刺したかったのかも知れない。何か純な印象をうけるね。
1日目の記事の
豊田は公聴会後、全米のトヨタ販売店など約200人の激励を受け、「私は一人ではなかった」と涙を流した。米メディアはその姿を「トップにふさわしくない」と批判的に伝えたが、豊田は記者に「多くの人に支えられていたと気づいた。うれしくて、涙をこらえきれなかった」と語った。
このニュースは、テレビでも拝見したが、今、この姿そのものがこの社長の姿な気がした。
いやー三日間のレポートは興味深かったですよ。モリゾウさん、毎日新聞さん。両者とも益々頑張って下さいね!
1日目と2日目の記事
The・経営者:密着 トヨタ自動車・豊田章男社長/上(その1) 創業家出身、孤独と覚悟
The・経営者:密着 トヨタ自動車・豊田章男社長/中 「いいクルマ」問い続け
連続テレビ小説「あまちゃん」こそ一度も観たことないんだが、NHKのドラマにはどんどんはまって行く!(笑)
毎日新聞 2013年09月04日 東京朝刊
◇クルマの味付けにも責任
ドイツ北西部のニュルブルクにあり、世界的な難コースとして知られる自動車サーキット「ニュルブルクリンク」。5月19日、トヨタ自動車の豊田章男(とよだあきお)社長(57)は24時間耐久レースに出場した。「モリゾウ」のドライバー名で国際C級ライセンスを持つ豊田は副社長時代に2度、出場経験がある。社長就任後は初めてだ。「(2009年3月期の)赤字に始まり、品質問題、東日本大震災など試練が続いたが、昨年は世界販売が過去最高になった。ここでもう一度、原点に戻って人とクルマを鍛えよう」。スタート前、メカニックとして招集したトヨタ若手社員らを集め、自分にも言い聞かせるように語りかけた。
忘れられない思い出がある。取締役に就任した00年ごろ、豊田は社内のテストコースで、テストドライバーの故・成瀬弘に「こっちは命がけなんだ。遊び半分で車を知りもしないあなたに、あれこれ言われたくない」と叱責された。以来、豊田は好きだったゴルフをやめ、成瀬について運転技術やクルマの評価方法を学んだ。初めての24時間耐久レースへの出場(07年)を勧めたのも成瀬だ。
「万一のことがあったらどうする」。豊田のレース参加に対する懸念の声を社内外から聞くことがある。豊田の耳にも届いているはずだが、5月のニュルブルクリンクで記者に「レースに出るために、走っているんじゃない。いいクルマ作りに必要な自分のセンサーに磨きをかけるためだ」と強調した。
「僕は商品の最終責任者。料理の世界で言えば料理長で、トヨタのクルマの味付けにも責任がある」。こう話す豊田は他メーカーの新型車など年間200車種以上に乗り、自社エンジニアと議論する。そのためにも「自分を鍛えることが必要」(豊田)で、控えていた24時間レースに出場する必要があった。
◇
ドライバー名の「モリゾウ」は、05年に愛知県で開催され、トヨタも参加した愛・地球博(愛知万博)の公式キャラクター「モリゾー」にちなんだ。07年5月からは「モリゾウ」の名前でブログも始め、運転の楽しさやトヨタ車以外の評価なども掲載。自由に意見を発信するため、社長になるまでは、豊田であることをふせていた。
いいね〜、三日間読んで来たけど今日が一番いい。小父さんもトヨタに乗っているけど乗り替える時も安い車でもまたトヨタにしよう!
二日前に書いた「社長になりたての頃は、フォミュラーレースなんかに出るってんで遊んでいるのかい?」なんて載せた記事をこのブログ「豊田章男」で検索したら過去の記事が7つ出て来た。むしろ、ボンボン社長を風刺したかったのかも知れない。何か純な印象をうけるね。
1日目の記事の
豊田は公聴会後、全米のトヨタ販売店など約200人の激励を受け、「私は一人ではなかった」と涙を流した。米メディアはその姿を「トップにふさわしくない」と批判的に伝えたが、豊田は記者に「多くの人に支えられていたと気づいた。うれしくて、涙をこらえきれなかった」と語った。
このニュースは、テレビでも拝見したが、今、この姿そのものがこの社長の姿な気がした。
いやー三日間のレポートは興味深かったですよ。モリゾウさん、毎日新聞さん。両者とも益々頑張って下さいね!
1日目と2日目の記事
The・経営者:密着 トヨタ自動車・豊田章男社長/上(その1) 創業家出身、孤独と覚悟
The・経営者:密着 トヨタ自動車・豊田章男社長/中 「いいクルマ」問い続け
連続テレビ小説「あまちゃん」こそ一度も観たことないんだが、NHKのドラマにはどんどんはまって行く!(笑)