発信箱:いつやるの？＝福本容子（論説委員）イギリスの消費税（付加価値税）は今２０％だ 毎日jp

2012年6月26日　民主党　野田政権　　　

　　

発信箱:いつやるの？＝福本容子（論説委員）

毎日新聞　2013年08月23日　00時43分

　イギリスの消費税（付加価値税）は今２０％だ。２０１１年１月に、１７．５％から引き上げられた。キャメロン政権が発足後１カ月半で発表し、その半年後に実施。速い。

　もっと速かったのは、株などを売ったときのもうけにかかるキャピタルゲイン課税の引き上げで、施行はなんと、「今夜の０時から」だった。

　アメリカやカナダでも、消費税にあたる売上税の増税が続いている。州や市が税率を決めるのだけど、議会承認から施行まで数カ月が相場みたい。

　カナダのマニトバ州にいたっては、法案が議会で審議中というのに７％から８％へ上がった。国税分と合わせると１３％に。成立時期と関係なく７月１日に増税、という法案になっているのだ。

　これはあんまりだとしても、２回に刻んだ増税を閣議決定してから最初の実施まで丸２年、２回目は３年半後、という日本はものすごく異例。しかも、まだ最終決定じゃない。予定通り上げて大丈夫か、各界代表の５９人から意見を聞くって。

　イギリスが財政赤字を減らそうと増税を決めたのは、リーマン・ショック後の不況からようやく抜け出したころ。キャメロン首相は当時こう言い切っている。「論争になるだろうか。必ずなる。政権の支持率に響くか。おそらく響く。健全な経済、社会の最下層の人たち、国の未来のための正しい選択といえるか。私は、そう強く信じる」

　増税すれば万事ＯＫ、というものじゃない。だけど借金が先進国中、最悪というのに消費税率は先進国で一番軽い。３四半期連続のプラス成長でも、まだ安心できないと議論している。世界から見れば、きっとかなり不思議。これ一つにどれだけ政治エネルギーをつぎ込むの？




　これって難しいね。福本容子さんが言われるのももっともだとだと思う。福本さんは人気が高いからこのコラムの影響力は大きいんではないだろうか。

　何が難しいって第一に安倍総理も悩んでいるわけだろう。テレビ報道なんかでは消費税が上がることに零細企業の経営者も泣いておられる映像がたくさん流れている。個人消費者、家庭の主婦も困る困ると言っている。

　たぶんアベノミクスの台本を書いた安倍総理のブレーンの1人・浜田宏一内閣官房参与は消費税率引き上げは「1年間先送りすべき」と言ったとか。

　経済なんて後にならないと何が正解だったか分からない。でも日本という大借金国も崖っぷちに立たされていること確かなんだよね。

　朝ズバだったか、自民、公明、民主、維新の各政党も来年の3％は上げるべき、社民党党首を下りた福島さんとあと誰だったけが反対の札を上げていた。


　
　海自P3Cを多国籍部隊へ　米側要請に首相前向き ソマリア沖の海賊対処　


　安倍さん、海賊対処も大事でしょうが、ふらふらしていないで消費税を上げるのか先に延ばすのか早く決めることが一番大事だと思います。もし、上げなかったらますます何も出来なくなりますよ！