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映画 『終戦のエンペラー』(Emperor  2012年 米)

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火野正平扮する東条英機。自殺未遂の後、拘置所で。ひと言の台詞もないが上手だ。

     

キャスト
マシュー・フォックス - ボナー・フェラーズ、トミー・リー・ジョーンズ - ダグラス・マッカーサー
、初音映莉子 - 島田あや、西田敏行 - 鹿島、羽田昌義 - 高橋、片岡孝太郎 - 昭和天皇、伊武雅刀 - 木戸幸一、夏八木勲 - 関屋貞三郎、中村雅俊 - 近衛文磨、火野正平 - 東条英機、桃井かおり - 鹿島夫人


監督ピーター・ウェーバー(英語版)、脚本ベラ・ブラシ、デヴィッド・クラス(英語版)、原案 芥川保志
原作 岡本嗣郎 『陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ』、製作 奈良橋陽子、ゲイリー・フォスター、野村祐人、ラス・クラスノフ、芥川保志 (ウィキペディア)

     

1945年、第二次世界大戦終結。
その時日本は終わった。そして始まった。
終戦直後の日本で、マッカーサーが命じた極秘調査とは?

1945年8月、日本が連合国に降伏し、第二次世界大戦は終結した。まもなく、マッカーサー元帥率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が上陸。日本は米軍の占領統治を経たのち、再び息を吹き返した。誰もが知っている、歴史の1ページである。  だが、そこには、1ページではとても語り尽くせない、驚きの真実が秘められていた。すべては、マッカーサーが部下のボナー・フェラーズ准将に命じた、ある極秘調査から始まった。この戦争の真の意味での責任者を探せ──。それは日本文化を愛するフェラーズにさえ、危険で困難な任務だった。やがて、連合国、マッカーサー、フェラーズ、そして日本の元要人たちの思惑が激しく交錯するなか、謎がひとつひとつ解き明かされていく──。(公式サイトから)


  

 原子爆弾投下のフイルムから映画は、はじまるが、焦土と化した東京、その焼跡で暮らす日本国民の表情がカメラの方を向く姿には芝居なんだろうが目をそらした。

 最近のテレビではNHKドラマ『負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜』や『白洲次郎』 NHKドラマスペシャルではマッカーサー元帥が登場したが、こうやっていろんなマッカサーを見ていると何かが浮き出てくる気がする。終戦って敗戦ってこうだったのかな〜というイメージだ。史実については特別に掘り下げられはいない気がするが、ニュージーランドで撮影されたハリウッド映画への投資の迫力は見るものを飽きさせない。

 マッカーサーが、調査を命じたボナー・フェラーズ准将だが、その半分はアメリカ留学していた島田あやとの別れ、その思いの時間が大きくさかれるから面白いのだと思う。確か台詞のない東条英機と天皇以外は皆、流暢な英語を話して字幕が出ていたのじゃーなかったかな。

 昭和天皇とマッカーサー元帥が並んだ写真の会見がある。この時の天皇のマッカーサーへの言葉、その無私の態度に昭和天皇の姿も思い出して涙が出てきた。

 ネット上で確認できるものがないかを探してみたら通訳官の証言の動画が出てきた。

昭和天皇とマッカーサーの会見を通訳官が証言 The testimony of the interpreter
 
 

 マッカサー元帥が、ヒットラーやイタリア・ムッソリーニと昭和天皇を同一視しなかったのは実にここなのだろう。

 悲惨な戦争の記録と史実は特に若い人たちに観てもらいたいと思った。でも天皇制とこの終戦のお話は世界史的にも奇跡的なものじゃーないかな?

       公式サイトからの写真はクリックで拡大。   


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