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余録 / 戦後の高度成長を推進した池田勇人内閣は… / 毎日新聞

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衆院本会議で所信表明演説を行う石破茂首相(手前)=国会内で2024年10月4日午後2時33分、平田明浩撮影

毎日新聞 2024/10/5 東京朝刊

満員の聴衆を集めた自民党演説会で演説する池田勇人首相(当時)=大阪市北区中之島の大阪市中央公会堂で1960年9月9日 

 戦後の高度成長を推進した池田勇人内閣は「寛容と忍耐」がキャッチフレーズだった。由来は諸説あるが、1960年の政権発足にあたり、いずれも後に首相となる腹心の宮沢喜一が「寛容」、大平正芳が「忍耐」を思いついたとされる(「宮沢喜一回顧録」岩波書店)。当時池田が国民に与えていた高圧的なイメージを変えるためだ。「池田さんは本来、寛容の人でも忍耐の人でもないタイプ」と宮沢は述懐している

▲「納得と共感」を政権の看板に掲げ、初の所信表明演説にのぞんだ石破茂首相である。9日に衆院解散を控え、どんなビジョンを語るのか注目したが正直、拍子抜けした

▲裏金問題のけじめや、総裁選で語っていた安全保障の持論などはほとんど素通りした。地方創生、防衛力整備など関心分野は詳しいが、全体像がはっきりしない

▲日米地位協定見直し、紙の健康保険証廃止の行方など、総裁選での発言が注目された課題にもふれていない。「勇気と真心をもって真実を語る」と強調しても、説明不在では納得以前だ

▲衆院を早期に解散する方針が、前言を翻した言行不一致だとの批判を浴びた首相である。小紙の世論調査で新内閣の支持率は46%。自民党には「あて外れ」との見方もあるという

▲宮沢は回顧録で、池田がキャッチフレーズを言い続けた結果、「(本当に)寛容と忍耐の人みたいになった」と評している。首相が「納得と共感」を国民から得たいのなら、演説でぽっかり空いた空白部分を自らの責任で埋めるしかない。



 はっはっは、石破茂首相の正論をよく聞いていたが、大自民党?で大ナタを振るうには多数の自民党議員の賛同がないと何も出来ないことがよく分かった。前の岸田首相にしても派閥の小いささからか、党内に相談相手もなく一人で悶々としていたような・・・。

 「自民党をぶっ壊す」と言った小泉純一郎元首相は、バンバン新たな政策を進めていったように見えたけど、例外中の例外だったのかな?彼は党員から怖がられていたようだけど、岸田・石破両氏は全く怖がられていないのだろうね。

 でも、総裁候補だった後の8人が総理総裁になったとしても同じような現象が生じたのではないだろうか?(笑)。そして、解散総選挙して与野党どちらが勝利しても魅力のない国会が続きそうな気がしてきた。もし、自民・公明両党で過半数割れしたら、国会にも緊張感が出るかもしれないが。 

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