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余録 浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」には… / 毎日新聞

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コンビニエンスストアの後ろにそびえる富士山を背景に、写真撮影する外国人観光客ら=山梨県富士河口湖町船津で2024年4月25日、野田樹撮影

毎日新聞 2024/5/11 東京朝刊

 浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」には46の作品がある。10作品の追加は、好評だったためとみられる。岩波文庫の「北斎 富嶽三十六景」(日野原健司編)によると、画材に選ばれた地点は定番の名所だけでなく、理解に苦しむような場所や、作品と実際の眺望がかなり異なるものもある

 ▲「尾州不二見原(びしゅうふじみばら)」は、おけの中に小さな富士を描いたことで知られる。「深川万年橋下(ふかがわまんねんばしした)」は橋の下に富士がある。「幾何学的な構図や奇抜な視点」重視のロケーションだと同書は解説する

 ▲この「構図」は絵になるだろうか。山梨県富士河口湖町で、コンビニエンスストア越しに富士山をのぞむ景色が外国人観光客らに人気となった。大勢が殺到し混雑が問題化したため、同町は黒い幕の「目隠し」で富士山が見えないようにする工事を始めた

 ▲コンビニに富士が乗ったような構図が面白いと外国人客らのSNS投稿で評判が広がったという。道路越しに写真を撮ろうとする人のため、事故が起きる懸念が生じた。一部の撮影者によるゴミの放置など迷惑行為も指摘されている。対策を講じることはやむを得まい

 ▲外国人客によって、思わぬ場所が観光スポットとなるケースはこれまでにもあった。それ自体は観光の幅を広げるが、想定していなかった地元とはあつれきが生じる

 ▲コロナ禍を経て外国人客によるオーバーツーリズムが改めて注目されている。観光の可能性と周辺の環境をどう調和させていくか。一筋縄でいかぬSNS時代の富嶽三十六景だ。



 このニュースはテレビでぼんやり観ていたが、富士山を撮るのにコンビニエンスストアが邪魔だからコンビニに幕をかけたのかな?なんて思っていた(汗)。

 オーバーツーリズム(観光公害)、ああカタカナ外国語が分かった気がする。

 下の写真を見つけたよ~AFP BBNews 富士山に「目隠し」される前に コンビニ周辺に大勢の観光客 山梨 16枚の写真あり。



 

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