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余録   第二次大戦前夜に開かれた… / 毎日新聞

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パリ万国博覧会 (1937年)会場風景。右がソ連館(ボリス・イオファン設計)、左がドイツ館(アルベルト・シュペーア設計)~ウイキペディア

余録   第二次大戦前夜に開かれた…

毎日新聞 2023/7/15 東京朝刊

 第二次大戦前夜に開かれた1937年のパリ万国博覧会はエッフェル塔を背景にソ連館とドイツ館が向かい合った。スペイン館には無差別爆撃を描いたピカソの大作、ゲルニカ(下)が展示された



▲日本館の設計はル・コルビュジエに師事した坂倉準三。ユーミンやYMOを世に出した音楽プロデューサーの村井邦彦さんは共著「モンパルナス1934」でこの時代のパリを描いた

▲主人公は東京都港区の伝説的なレストラン「キャンティ」の創業者、川添浩史。戦前、パリでフランス映画の輸入などに携わり、坂倉やピカソに傾倒した岡本太郎と交流した。3人ともパリ万博を訪れたという

▲この仲間がそろって70年大阪万博に関わったことが因縁めく。岡本は太陽の塔でテーマを打ち出し、坂倉と川添は民間パビリオンの設計やプロデュースを担当した。村井さんは3人がキャンティに集まった時に同席したそうだ

▲時代を先取りするテーマやパビリオンが歴史に刻まれてきたのが万博だ。2025年大阪・関西万博にもそれを期待したい。だが、開幕まで残り2年を切り、海外の参加国から建設に必要な申請が1件も出ていないという

▲万博協会は「建設代行」も提案したそうだ。各国が独自の意匠を凝らしたパビリオンが欠けては魅力も減る。独ソが国力を誇示したパリ万博は経済低迷の影響でフランス館の建設が遅れ、ホスト国の威信が傷ついた。万博を国威発揚に結びつける時代ではないが、知恵を絞ってスムーズな開幕に結びつけてほしい。

 う~ん、7/13の毎日新聞、有料記事には「万博の海外パビリオン『建設代行』、政府は不快感」「建設『間に合うのか』」なんて標題や副題記事も載っているけどなんだかもう失敗しているように感じる。(失礼!)いずれにしろ超突貫工事と、予定外の官費が出そうだね。「たのんまっせ!」


「循環経済」がメインテーマのドイツパビリオン「わ!ドイツ」の完成イメージ=©MIR_LAVA_facts and fiction


日の出を表現したオランダパビリオンの外観イメージ=©Plomp



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