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「親分肌」だった佐々木朗希のチーム愛 WBCチェコ戦初先発 / 毎日新聞

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試合前の練習を終え、歓声を受けて笑顔を見せる佐々木朗希=東京ドームで2023年3月10日、前田梨里子撮影

毎日新聞 2023/3/11 17:00

 野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次リーグB組の日本代表「侍ジャパン」は11日、東京ドームでチェコと対戦する。

 21歳、日本球界の「至宝」が満を持して世界の舞台に立つ。佐々木朗希投手(ロッテ)。胸に秘めるのは「チームのために」という強い思いだ。

 2009年3月、7歳だった佐々木投手は日本が連覇した第2回WBCをテレビで観戦し、世界のトップ選手たちによる真剣勝負に目を奪われた。当時は自分自身がその舞台に立つイメージはなかったが、日本代表選手たちの姿は「勝ち進んで優勝する姿がかっこいい」と胸に刻まれた。

 中学3年ですでに140キロ超の球を投げる投手になっていた佐々木投手。「チームを勝たせる」という意識が人一倍強い選手だった。口数は多くなかったが、誰よりも真面目に練習に取り組む姿に周囲は刺激を受けていた。

大船渡高時代の佐々木朗希=岩手県営野球場で2019年7月21日午後1時3分、和田大典撮影

 岩手・大船渡高時代はエースとして全力で腕を振ることはもちろん、マウンドから野手に積極的に指示を出した。普段はあまり前に出てくることはなく、試合中も喜怒哀楽はほとんど見せないが、大船渡高のコーチだった新沼丞さん(61)は「本当はたぶん、親分肌なんですよ。高校でも自分が甲子園に連れていくんだ、自分がチームを引っ張るんだという感じだった」と振り返る。

 一方で、幼少期からの幼なじみで大船渡高時代にバッテリーを組んだ東北学院大3年、及川恵介さん(21)は「今もそうだけど、みんなの前でしゃべるのはそんなに得意じゃないと思う。でもチームのために先頭に立ってしゃべったり、引っ張ってくれたりしていた」と責任感の強さを語る。

 プロ入り3年目の昨年4月には史上最年少での完全試合を達成し、13者連続奪三振のプロ野球新記録なども樹立。日本中の注目を集める存在になっても、根底に流れる思いは変わらない。日本選手最速タイの165キロをマークした4日の壮行試合後も、口をついたのは「勝つことがすごく大事。内容よりも結果にこだわってやっていきたい」という言葉だった。

 日本代表の強化合宿中にはダルビッシュ有選手(パドレス)からスライダーを教わったり、逆に意見を求められたりすることもあった。「何でも聞いたら答えてくれて、年下にも同じ目線で話してくれる」と、技術だけでなく雰囲気作りでも先輩の姿に刺激を受けたようだ。

 高校3年時に高校日本代表に選ばれたが、U18(18歳以下)ワールドカップでは指にマメができた影響などで1イニングの登板にとどまり、「(チームの)力になれないもどかしさがあった」という。今度こそ日本の優勝への原動力となり、14年前に胸を躍らせた歓喜の輪に加わる。【円谷美晶】

左は、明日の対戦相手メキシコが、3月17日(日本時間18日)の準々決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、メキシコが4点のビハインドをひっくり返して5対4とプエルトリコに勝利して、初めての準決勝進出を決めた時のもの。 

 恥ずかしながら、にわか侍ジャパンのファンの私は、明日先発予定の佐々木朗希投手のことを何も知らなかったが、今朝から昼過ぎまでワイドショーでは現地取材者とも中継を結んでWBCの話題ばかり。ヒスパニック系の多いマイアミのローンデポ・パークでは、佐々木朗希投手が見たいという外国人ファンもたくさんいるというではないか!

 さあ、佐々木朗希よ、肩の力を抜いてベストピッチングをしてくれよ。ん?大谷翔平先輩みたいに1球、1球雄叫びをながら投げるのかい?どちらでもいいのでメキシコを負かして決勝に進んでくれ。海の向こうから、みんなで勝利の念を送るからね!!!




ワールドベースボールクラシックの日本語サイトから

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