宮崎空港、「定時出発率」で世界一に　2位、3位も日本の空港

宮崎空港が特注し、2017年から導入しているロング旅客搭乗橋。プロペラ機でもタラップを降りることなく直接乗降でき、定時運航に一役買っている＝宮崎市の宮崎空港で2023年2月9日午後1時46分、加藤学撮影

毎日新聞 2023/2/27 20:00

　英国の航空情報会社の調査で、宮崎空港（宮崎市）の2022年の定時出発率が、世界各地の小規模な空港の中で初の世界一になった。空港を運営する宮崎空港ビルの担当者は「定時運航に向けて航空会社などと一丸となって取り組んだ結果で名誉なこと」と喜んでいる。

　航空情報会社「シリウム」は09年から世界の航空会社や空港の運航リポートをまとめ、優れた運航実績のある会社を毎年表彰する「ザ・オンタイム・パフォーマンス・アワーズ」を実施。それらの評価は世界基準とされる。

　同社は定時出発を「予定ゲート出発時刻から15分未満の出発」と定義。空港についてはフライト数などから「大規模」など4部門に分け、宮崎空港が入る「小規模」部門では、世界173空港に関する公開データを集計し評価した。

　その結果、宮崎空港の定時出発率は93・29％で、前年の3位から躍進。前年トップだった2位の松山空港（松山市）の92・63％を上回った。3位は熊本空港（熊本市）の92・3％だった。


松山空港に到着し、放水のアーチで迎えられるチェジュ航空
の旅客機＝松山空港で２０１７年１１月２日、成松秋穂撮影


2023年3月23日に開業する熊本空港の新旅客ターミナルビル

　宮崎空港ビルによると、20年の正月に保安検査場で最大40分待ちの大混雑が起きたという。それを教訓に22年正月から搭乗客の動線を変え、電子機器などを入れるカゴを載せる台を長くするなど工夫をこらした。担当者は「航空会社はもちろん、警備、清掃会社を含め一体となって定時運航を目指した成果が現れた」と分析している。【加藤学】

　元々、日本国有鉄道時代から定時出発は世界でもトップクラスだったと思うし、さらに東京の山手線が時刻通りに運行することを欧米人は「不思議な国だ～！」と驚くと聞いていたから、私はそんなに不思議だとは思わない。が、羽田なんかの超過密運行ではそうそう定時には発着出来ないのではないのかな？

　でも宮崎。松山、熊本の三空港は世界173空港と比較しての金銀銅メダルなので誇らしいよね。