「越山若水」江戸時代も後期になると、太平の時代が続…
2013年4月27日午前7時20分 福井新聞
江戸時代も後期になると、太平の時代が続き庶民の間に旅行ブームが起きた。その火付け役となったのが、十返舎一九が書いた滑稽本「東海道中膝栗毛」である
▼享和2(1802)年から7年で8編18冊が発刊された。江戸から伊勢参り、さらに京・大坂見物に至る弥次さん喜多さんの珍道中は大ベストセラーになった
▼ブームを受け文化7(1810)年には「旅行用心集」(八隅蘆庵(ろあん)著)が出版され、こちらも大人気。安全な旅の心得から諸国温泉の案内まで詳しく書かれている
▼全61カ条のうち、例えば、宿ではまず方角を確かめ便所や裏表の出口を覚えておく。神社仏閣、橋への落書きやお札貼りは厳禁。道ばたの柿やミカンに手を出さない…など現代にも通じることは多い
宿へ着いたら、まず東西南北の方角を聞いて確かめ、次に家の構造や便所、表裏の出入口を確認するのが昔からの教えである。火事や強盗、けんかがあったりしたときのためである。 〜兵庫県立歴史博物館から
▼また前書きで「健康で旅ができるのは幸いなこと」とする一方で、「旅はひたすら楽しく物見遊山のためだと考え、人情に疎く自分勝手な人間になりがち」とも書いている
▼いわゆる「旅の恥はかき捨て」という不作法を厳しく戒めている。さてきょうから大型連休が始まる。日本人の多くが旅行する“民族の大移動”である
▼景気回復の兆しが見られ、円安も一気に進んでいる。旅行予約は国内外とも好調で、過去最高だった昨年を上回りそうだという。「旅行用心集」の心得よろしく、マナーにも気を配りぜひ楽しく気持ちのいい旅を。
我が家ではGWというと福岡の両親を喜ばせるためとか、息子にいろんなものを見せたい為に出掛けていたようだ。今、その二つもなくなったのでもっぱら人が混雑する場所や交通機関は使いたくないと、家でじっとしていることが多い(笑)。
しかし、日本人は200年以上前から粋で優雅だったのかね?アドベンチャー旅行のような「やじきた道中」もさることながら、「旅行用心集」の一節なんか、この当時から日本人の道徳観念が高かったということなんだろう。やはり、日本独自に培われた文化のなんだろうね。さて海外にお出かけのやじきた組みは、日本人の品位を落としてはいないだろうね?海外旅行が出来ない者のひがみかも知れないけれど?(笑)
建物の前に見えるご婦人はキャデイーさんじゃなくってゲートゴルファーの方たち。今日はたくさんおられたな。ガラス窓の向こうがプールだ。今、体調もいいんだが、先日「おじさんは左側泳ぎませんか、私は右側泳ぐから」と言った70歳くらいの足の爪を真っ赤に塗った豪快なバタフライで泳ぐご婦人とまた会った。今日は、「旦那さんの泳ぎ方は疲れませんか?」なんて言われた(笑)。ということは、変な格好しているんだろうな。自分の泳ぎばかりはビデオにでも撮ってもらわないと分からない。
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