読む政治 逆風「黄金の3年間」霧散（その1）　政権内「来年は衆院選」　/　毎日新聞

岸田文雄首相に辞表を提出後、記者団の質問に答える山際大志郎経済再生担当相＝首相官邸で2022年10月24日午後7時12分、竹内幹撮影

　上は気の抜けたビールのような山際大志郎経済再生担当相の辞任会見。下は3日前の松野博一官房長官の宴会の席上での話。

　いよいよ岸田政権の浮揚策としては、広島のG7サミットの余韻を残しての解散総選挙が、現実味を帯びてきたのじゃーないだろうか？自民が勝利すれば「黄金の3年間」の継続で、負ければ岸田総理も引退！？少し気が早すぎるかな？でもずっと頼りがなさそうだから・・・。


毎日新聞 　2022/10/21　東京朝刊 有料記事　抜粋

　緩んだ空気が一瞬で凍りついた。9月20日夜、東京・平河町の老舗中華料理店で開かれた自民党安倍派の懇親会。塩谷立会長代理ら幹部と衆院当選4回の同派所属議員が7、8人ずつ3卓の円卓に分かれて歓談していた。笑い声に包まれる中、松野博一官房長官が真剣な表情で切り出した。

　「来年は選挙かもしれない。いつあってもおかしくない」

　出席者が静まりかえる中、松野氏は「常在戦場だ。特にサミット後は何があってもおかしくない。選挙を最優先で考えてほしい」と続けた。サミットとは2023年5月に広島で開かれる主要7カ国首脳会議（G7サミット）を指す。