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余録:「我々は原発は安全だと聞かされてきた。ところがこの惨事だ」… / 毎日新聞

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中距離核戦力(INF)全廃条約調印に向けた首脳会談のためホワイトハウスを訪れ、レーガン元米大統領(右)と談笑するゴルバチョフ元ソ連大統領=1987年12月、AP  写真は毎日新聞1面から


毎日新聞 2022/9/1 東京朝刊

「我々は原発は安全だと聞かされてきた。ところがこの惨事だ」。チェルノブイリ原発事故後、ソ連共産党書記長だったゴルバチョフ氏は上司へのごますりや責任回避が横行する政治システムの問題点に気づいた

▲「従来のシステムがその可能性を使い尽くしてしまった」と回想録に記している。事故はペレストロイカ(立て直し)やグラスノスチ(情報公開)推進の契機になった

▲核軍縮を進め、冷戦を終わらせてノーベル平和賞を受賞したゴルバチョフ氏が91歳で死去した。40代で高齢化した政治局の一員に。トップ就任を目前にした訪英でユーモアある語り口が評判になった。妻のライサさんはクレジットカードでイヤリングを購入し、そろって社会主義大国の変化を印象づけた

▲一党独裁に終止符をうち、ソ連の初代大統領に就任したが、経済改革に失敗し、国内の人気は低迷した。保守派のクーデター失敗を機にロシア初代大統領のエリツィン氏に権力を奪われ、69年続いたソ連の最後をみとった

▲「自分が頂点に立つシステムに不可能な改革を求め、崩壊をもたらした」。キッシンジャー元米国務長官の評である。「強いロシア」を夢見るプーチン露大統領はソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的惨事」と批判したそうだが、冷戦終結が平和の配当を世界に広げたことは確かだ

▲ゴルバチョフ氏はプーチン政権下の民主主義後退や言論統制を憂え、ウクライナ侵攻後は停戦を求めていたという。ロシア国内から再評価の声が出ないものか。


 「歴史は繰り返す」と言うが、それは戦争の繰り返しのことなのか?プーチン露大統領とバイデン米大統領の上記のような光景は全く期待もしないが、いつの日か、二人の何代目かの後継者くらいが写真のような光景を世界に見せてくれる歴史を夢みたいものだ。その前に第三次世界大戦が起こったり、地球が破壊されたりする日が来るのは御免だね!せめて日本の若い人たちには米国とソ連(ロシア)の間で中距離核戦力全廃条約が結ばれた歴史を知っておいて欲しいですね。

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