黒澤明監督の映画『影武者』（日・米　1980年）/　BSP

あらすじ抜粋
　天正元年、その勇猛を恐れられる武田信玄（仲代達矢）とその軍勢は、東三河で野田城を攻め落とそうとしていた。しかしある夜、信玄は城内から狙撃され、上洛の野望叶わずして死す。自己の死は秘匿し、幼い嫡孫（竹丸）が成長するまで3年は動かずに領地を固めてほしい、との遺言を残す。

　信玄亡き後を託された信玄の弟・武田信廉（山崎努）と重臣らは、信玄の死を内部にも明かさず、死刑寸前のところを信廉が拾ってきた信玄に瓜二つの盗人を、信玄の影武者（仲代達矢）として立てることにする。盗人は盗み癖を見せて逃げようとしたため一度は解任されるものの、信玄が死んだこと、かつその死が織田信長や徳川家康の間者にばれたところを目撃すると、以前対面した折に受けた信玄の威厳や、助命の恩義を思い出し、自ら影武者になることを重臣たちに土下座して願い出る。～ウイキペディア

　スケールの大きさに感心していたら黒澤を敬愛するフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスが外国版プロデューサーとして参加し、20世紀フォックス社長に働きかけて海外配給権を購入する条件で出資して高額な予算が確保出来、東宝も腰を上げたのだとか。ロケも姫路城、熊本城、伊賀上野、琵琶湖にオープンセットは、御殿場市の用地に1億2000万円をかけて作られたんだそうだ。180分の作品だが、始まったらまもなく武田信玄が亡くなってしまうのであれあれっと思った(笑)。あとは劇中では「影法師」呼ばわりされる影武者が最後まで登場してヒヤヒヤの連続。


影武者の武田信玄
　黒澤監督と衝突して降板した勝新太郎が演じていたらどんな作品になっていたかな？もしそうだとしたら勝新が監督みたいな存在になってしまうのじゃーないだろうか？(笑)。私は仲代達矢でよかったと思う。先に映画『乱』を観たからか、全体の作りが似ている気がする。




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