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ヒッチコックの『裏窓』は最高(Rear Window 1954年 米)/ NHKBSP

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グレース・ケリー(後のモナコの公妃)とジェームズ・ステュアート  


解説
 ウールリッチの小説を大幅に脚色し、ヒッチコックが技巧の極みを尽くした傑作サスペンス。カメラマンのジェフ(J・スチュワート)は足を骨折し、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートで療養中。身動きの取れない彼にとって退屈しのぎの楽しみは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人たちを眺める事だけ。だが、その中で、セールスマンの夫(R・バー)と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなった事に気づいた。セールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測、恋人のリザ(G・ケリー)と看護人ステラ(T・リッター)の協力を得て調査を始めるのだが……。全編ほとんど、ジェフの部屋から出ることのないカメラは、観客と主人公を完全に一体化させる効果を生み、緊迫感とリアリティを作り出している。そして主人公が“動けない”という究極のハンディキャップ。小出しのサスペンスが重ねられ、やがて疑っている相手がこちらを意識した時に、その波は最高潮に達する。しかし、ヒッチコックの妙味はサスペンス部分だけではない。冒頭、ジェフがカメラマンであり、どういう事故に遭った事かなどを1カットで説明する辺りにもそれは発揮されており、向かい側のアパートの住人たちの点描などもユーモアを交えた巧みな作り方である。さすがヒッチ先生。スチュワートの個性、リッターの達者な芝居も見どころだが、ケリーのため息が出るほどの美しさは特筆もの。~ allcinema から

 どうも、観たのは3回目(前回が8年前の4月)のようだが、私のストーリーを忘れてしまう特技で十二分に楽しめた。向かい側のアパート棟の各部屋にはそれぞれの生活が演じられているし、棟の間から見える道路にも細かな世間の様子が描かれている。叱られるかも知れないが、山田洋次監督作品のよく似た情景を思いだした。

 ジェームズ・ステュアートがアパートから突き落とされそうになるシーンは本人が演じているらしいし(ここは最高潮)、


 夜、グレース・ケリーが梯子階段をよじ登り、証拠探しの為にセールスマンの部屋に忍び込むシーンはスタントマンかどうか知らないがなかなかのスリルあり。そうそう、隣のアパート最上階の作曲家の部屋のピアノの横で時計のネジを巻いているはヒッチコックのカメオ出演だそうだ。

    

Franz Waxman 映画「裏窓」 Juke Box #6 from ” Rear Window ”

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