各社の春闘回答状況をボードに書き込む担当者 =13日午前、東京・日本橋 (宮川浩和撮影)(写真:産経新聞)Yahoo!ニュース
質問なるほドリ:働く人の給料は上がるの?=回答・清水憲司
毎日新聞 2013年03月14日 東京朝刊
<NEWS NAVIGATOR>
◇円安進み明るい兆し 企業間の格差は拡大へ
なるほドリ 最近、賃上げのニュースが多いね。給料は上がっていくのかな?
記者 今年の春闘は、大手自動車メーカーがボーナス(一時金)の増額を決めました。トヨタやホンダ、日産などは労働組合の要求通りの満額回答。電機も定期昇給の維持を約束しました。最近の円安で業績が改善するなど、景気回復への期待感から、一部の大手企業は賃金引き上げに動き出しました。安倍晋三首相の異例の賃上げ要請も影響したようです。
Q デフレ脱却には、雇用や所得が増えることが不可欠。ふところが温まれば、景気もよくなるね。
A 昨年までは勤続年数に応じて自動的に賃金が上がっていく定期昇給まで凍結されたりしました。多くの企業が自動車・電機の春闘の妥結状況を参考に自社の賃金水準を考えており、過去に比べると状況は明るくなっているといえます。でも、今回は業績に連動するボーナスや定昇の維持が中心。賃金の基準額を底上げするベースアップ(ベア)は小売・流通業界などごく一部です。小売業界は製造業などに比べて給与水準が比較的低かったという面もあります。
Q バブル崩壊後は給料は減り続けてきたんだよね。
A 厚生労働省の統計では、賃金は90年代後半から減少傾向にあり、平均月給は12年までの15年間で約6万円も減りました。日本経済の低迷に加え、韓国や中国メーカーとの価格競争が激しくなり、企業が非正規雇用を増やしたことが背景にあります。労組も雇用の維持を優先して賃上げ要求を見送ってきました。企業業績が好調だった05〜07年ごろもベアは実施されませんでした。
Q どうしてなの?
A ベアは高度成長期における物価上昇分を企業が補填(ほてん)する意味がありました。今後物価が上昇に転じても、好業績が維持できるのか、企業は自信を持ちにくくなっています。特に激しい国際競争が予想される電機業界は賃上げに慎重な姿勢です。現在の春闘方式を改め、政府・企業・労組が個々の企業の状況に応じて賃上げする新たな仕組みを作る必要がありそうです。(経済部)
==============
掲載テーマを募集。〒100−8051毎日新聞「なるほドリ」係
経済のことはよく分からないんだけどアベノミクス(安倍とエコノミックスを合わせた造語)と一部の大手はいやに調子づいてるね。安倍総理は今日TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加・不参加の決断表明をするらしいけれどアメリカにとっても米国の自動車シェアの36.9%もある日本の関税が撤廃されたらアメリカメーカーのビッグスリー(GMのフォードにクライスラー)の業界団体は9万人が職を失うとして反対しているらしい。
日本の他の業種の企業、たくさんの中小零細企業の行方は?そして安倍政権が、現在まであまりにもうまく行きすぎているだけに、こけた時の反動の大きさを心配しているのは小父さんだけだろうかね〜?
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Q デフレ脱却には、雇用や所得が増えることが不可欠。ふところが温まれば、景気もよくなるね。
A 昨年までは勤続年数に応じて自動的に賃金が上がっていく定期昇給まで凍結されたりしました。多くの企業が自動車・電機の春闘の妥結状況を参考に自社の賃金水準を考えており、過去に比べると状況は明るくなっているといえます。でも、今回は業績に連動するボーナスや定昇の維持が中心。賃金の基準額を底上げするベースアップ(ベア)は小売・流通業界などごく一部です。小売業界は製造業などに比べて給与水準が比較的低かったという面もあります。
Q バブル崩壊後は給料は減り続けてきたんだよね。
A 厚生労働省の統計では、賃金は90年代後半から減少傾向にあり、平均月給は12年までの15年間で約6万円も減りました。日本経済の低迷に加え、韓国や中国メーカーとの価格競争が激しくなり、企業が非正規雇用を増やしたことが背景にあります。労組も雇用の維持を優先して賃上げ要求を見送ってきました。企業業績が好調だった05〜07年ごろもベアは実施されませんでした。
Q どうしてなの?
A ベアは高度成長期における物価上昇分を企業が補填(ほてん)する意味がありました。今後物価が上昇に転じても、好業績が維持できるのか、企業は自信を持ちにくくなっています。特に激しい国際競争が予想される電機業界は賃上げに慎重な姿勢です。現在の春闘方式を改め、政府・企業・労組が個々の企業の状況に応じて賃上げする新たな仕組みを作る必要がありそうです。(経済部)
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