新阿蘇大橋開通　熊本地震まもなく5年　県内の全国道・県道復旧　/　毎日新聞

開通した新阿蘇大橋（手前）。奥は熊本地震の本震で大規模に崩れた斜面＝熊本県南阿蘇村で2021年3月7日午後3時、本社ヘリから金澤稔撮影　
　
　


開通した新阿蘇大橋。奥は熊本地震の本震で大規模に崩れた斜面＝熊本県南阿蘇村で2021年3月7日午後3時3分、本社ヘリから金澤稔撮影　

毎日新聞 　2021/3/7 17:59
　2016年4月の熊本地震で崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋（全長206メートル）に代わって架けられた新阿蘇大橋（全長525メートル）が7日開通した。地震から5年を前に、被災した県内の国道、県道はすべて復旧した。

　現地で開かれた式典で蒲島郁夫知事が「観光や産業の復活、再生に大きな効果をもたらすと確信している」と述べ、新橋は午後3時に開通。被災直後は車で1時間かかった九州道熊本インターチェンジから南阿蘇村役場までの所要時間は33分に短縮される。地震や新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光の復興への期待もかかる。

　新阿蘇大橋は県管理道路だが、国が工事を代行し、旧橋の約600メートル南に建設した。総事業費は約160億円。橋が活断層をまたいでいる可能性があり、2度の最大震度7を観測した熊本地震と同等の揺れでも機能を維持できるように、橋脚と橋桁の接合部が地盤の横ずれで外れた場合でも、橋脚が橋桁を受け止めて崩落を防止する特殊な免震構造が採用された。【清水晃平】
　
　今、マスメディアは3月11日で10年を迎える東日本大震災のことを大きく取り上げているが、熊本地震を市内で被災されたFUSAさんの生の声も聞いてきたからか、新阿蘇大橋の開通が嬉しくなってくる。熊本のシンボルである熊本城の復興の進捗状況もよくブログで拝見させていただいているが、城の復興が完工するまでには後20年くらいかかるそうだ。