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余禄  年末恒例の長寿番組… / 毎日新聞

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知恩院で行われた「除夜の鐘」試し突き=2014年27日午後、京都市東山区(志儀駒貴撮影)~産経フォトから  

  

毎日新聞  2020年12月27日 東京朝刊

年末恒例の長寿番組、NHK「ゆく年くる年」の前身は、戦前のラジオ番組「除夜の鐘」だった。1927(昭和2)年の大みそか、寺から借りてきた鳴り物をスタジオに置き、108回たたいたのが始まりだった。ほどなく、現地中継で鐘の音を伝える方式に移行した

▲年の終わりを告げる除夜の鐘も、コロナ禍の影響を被っている。「3密」を避けるため、鐘つきへの一般の参加を見送り、僧侶に限る寺院が増えている。混雑せぬよう、昼間に時間を前倒しした寺院もある

▲鹿児島市の西本願寺鹿児島別院は寺に参拝しなくても済むよう、ネットで配信することを決めた。大みそかの午後10時から法要の模様を伝え、その後、鐘つきを3台のカメラでライブ配信する予定だ

▲除夜の鐘がいつ始まったのかははっきりしない。仏教研究家の安達俊英さんによると、中国が起源とみられ、江戸時代には京都・知恩院などで行われていた記録があるという

▲除夜の鐘を巡っては昨年、深夜の鐘の音を「うるさい」と騒音扱いする住民苦情の増加も報じられ、話題となった。国民になじんだ慣習とはいえ、取り巻く環境は年々、厳しさを増しているようだ

▲鐘つきの回数「108」は人間の煩悩の数といわれるが、「四苦八苦の表れ」という風変わりな解説もあるそうだ。苦を九に見立てて計算をすると、36たす72で108になるというわけだ。コロナ禍で苦労した年に区切りをつける鐘の音、今年は自宅の窓を開け、換気を心掛けつつ耳を澄ましたい。
  
 兵庫県加古川市の聖徳太子縁の刀田山鶴林寺には息子が小学生の頃二人でよく鐘つきにに行ったな~。帰りは午前1時頃の吉野家の牛丼に立ち寄って息子が喜んでいたものだった。鶴林寺では予定通り実施されるようだが、人数制限などは当然されるだろうね。


  


 

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