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映画 ハンフリー・ボガートの(『黄金』(原題:The Treasure of the Sierra Madre 1948年 米)/ BSプレミアムシネマ

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文無しのドブス(ハンフリー・ボガート)と宝くじ売りの少年

黄金に魅せられた夢を追う三人の男の皮肉な運命を描いた、監督、脚本ジョン・ヒューストン、ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン、ティム・ホルト共演のアドベンチャー・ドラマの傑作。
■ 解説 評価 感想 ■
1927年に発表された、B・トレイヴンの小説”The Treasure of the Sierra Madre”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
 浮浪者のドブスとカーティンは、黄金の魅力を語る老人ハワード(ウォルター・ヒューストン)の話に乗り、金脈を探す旅に出かける。苦労の末、三人は金脈を見つけ、順調に砂金を採取していくが、次第に互いの裏切りを警戒し始める。

 やがて、同じく黄金探しのコーディが現れ、緊張は一気に高まり、精神異常に近い状態に陥ったドブズは、砂金を独り占めにすることを考え始めるのだが・・・。

貧しい浮浪者が、助け合って生きていたのだが、黄金の魅力にとり憑かれると、途端に相手を疑い始め、裏切り殺そうとするという、ありがちな話なのだが、金を手にした無知な山賊は、その価値を知らずに砂金を捨ててしまい、結局それが、風に吹かれて大地に戻ってしまうという落ちが、最高の皮肉として描かれている。

1990年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。第21回アカデミー賞では、監督、助演男優(ウォルター・ヒューストン)、脚本賞を受賞した。作品賞「マルタの鷹」(1941)でデビューし、既に実力を発揮していた監督ジョン・ヒューストンは、本作で見事にアカデミー監督賞と脚本賞を受賞して、名実共にハリウッドのトップ監督として君臨することになる。~4207 Movies 黄金 The Treasure of the Sierra Madre (1948)

 
  
 ハンフリー・ボガートと言ったらイングリッド・バーグマンとの『カサブランカ』(1942年)やオードリー・ヘプバーンとの『麗しのサブリナ』(1954年)で「キザ」とはこう演じるんだというものを学んだものだが(笑)、キャサリン・ヘプバーンとの『アフリカの女王』(1951年)での汚れ役で笑ってしまった。だが、なんとこの『黄金』では浮浪者の役で「アメリカ人にカネを・・・」「同じアメリカ人に飯代を頼む」と道行くアメリカ人に4回も金を恵んで貰おうとするではないか!いや浮浪者に成り切ってるね。そうか、ここでは女優のトップスターとの共演がないんだ。

 金鉱探しと人間の欲望の本質が描かれていてとても興味深く見入った。ハンフリー・ボガートが主演だと思うが共演者より先に命を落とすというのもありなんだね。

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