2018年4月18日、ゴルフを楽しむ安倍晋三首相(左)とトランプ米大統領=米フロリダ州で内閣広報室提供
毎日新聞 2020年8月24日 20時05分
安倍晋三首相は24日、第2次内閣発足(2012年12月26日)以降の連続在任日数が2799日となり、大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて歴代最長となった。第1次内閣を含めた通算在任日数でも19年11月に既に最長となっており、記録を更新し続けている。自民党総裁としての残り任期は1年余り。体調不安もささやかれる中、「有終の美」をどのように飾るか――。今後の政権運営の焦点となっている。
安保関連法成立「日米同盟深化に貢献」
政権幹部が「成果」として口をそろえるのが、外交・安全保障分野だ。13年夏の参院選大勝で衆参の「ねじれ」を解消して基盤を固めると、同年12月に国家安全保障会議(NSC)を設置。安全保障に関する重要情報の漏えいに重罰を科す「特定秘密保護法」を成立させた。14年7月には政府が「行使できない」としてきた集団的自衛権の憲法解釈を見直し、限定的に容認する「新3要件」を閣議決定。国論分裂の中での支持率低下という代償を払いつつ、翌15年9月には安全保障関連法を成立させた。政権高官は、この2法成立で米側の日本への信頼が増し、日米同盟深化に貢献したと強調する。16年5月のオバマ米大統領(当時)の広島訪問、16年12月の首相の真珠湾訪問も実現した。
首脳会談に臨む安倍晋三首相(右)とトランプ米大統領=大阪市住之江区で2019年6月28日午前(外務省提供)
「シンゾー」「ドナルド」関係が国際社会で存在感
17年1月就任のトランプ大統領とは、共通の趣味のゴルフをともにする機会が5回に及び、親密な関係を築いた。互いを「シンゾー」「ドナルド」と呼び合い、トランプ氏は北朝鮮による弾道ミサイル発射や東京五輪延期などを巡る日本の対応を「100%支持する」と断言。首相も「日米同盟は今、かつてなく強固だ」と胸を張った。
主要7カ国(G7)の中でメルケル独首相に次ぐ在任期間となり、トランプ氏との親密さもあって国際社会で一定の存在感を発揮。「国際会議では『アベがどんな発言をするのか』と各国に注目されるようになった」(官邸関係者)という。ただ、国際協調体制にたびたび背を向けるトランプ氏に対し、安倍政権は表だった批判を避け続けた。
拉致問題解決せず、北方領土進展なし
手詰まり感が漂う重要課題もある。北朝鮮による日本人拉致問題は首相が注力してきたテーマだが、被害者の帰国は果たせぬまま。拉致被害者家族会の前代表の横田滋さんが今年6月に死去した際、首相は長女めぐみさんの帰国が実現していないことに「断腸の思いで、本当に申し訳ない」と悔しさをにじませた。
ロシアとの間の北方領土問題も、18年11月に日ソ共同宣言を基礎にした交渉の加速化で合意したが、その後の協議は停滞している。首脳往来などで一定の改善を見せた日中関係も、習近平国家主席の国賓来日実現の見通しが立っていない。【佐藤慶】
左は毎日新聞の昨日の朝刊だが、下左が佐藤栄作元総理で、下右は岸信介元総理。そして二人は実の兄弟なんだから、安倍さんはサラブレッド中のサラブレッド!さーて、通算の首相在任日数が歴代最長になった日に、テレビは次期総理、総裁の話題で持ちっきり。コロナ禍さえなければ、オリンピックの開催という華々しい舞台もあったのだろうが、17日に続き今日も病院行き。
まだ続けるのかな?世の中は、自民党内には、嵐が起っているんだろうね。アメリカでも大嵐が吹いていて大統領の元側近と姪っ子の暴露本に続いて、今度はトランプさんの姉のマリアン・トランプ・バリー元判事(83)が、弟を「うそばかりついている」と非難している録音記録が明るみに出たんだって。
ん?それでも両首脳は、まだ生き残るかな?
毎日新聞 2020年8月24日 20時05分
安倍晋三首相は24日、第2次内閣発足(2012年12月26日)以降の連続在任日数が2799日となり、大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて歴代最長となった。第1次内閣を含めた通算在任日数でも19年11月に既に最長となっており、記録を更新し続けている。自民党総裁としての残り任期は1年余り。体調不安もささやかれる中、「有終の美」をどのように飾るか――。今後の政権運営の焦点となっている。
安保関連法成立「日米同盟深化に貢献」
政権幹部が「成果」として口をそろえるのが、外交・安全保障分野だ。13年夏の参院選大勝で衆参の「ねじれ」を解消して基盤を固めると、同年12月に国家安全保障会議(NSC)を設置。安全保障に関する重要情報の漏えいに重罰を科す「特定秘密保護法」を成立させた。14年7月には政府が「行使できない」としてきた集団的自衛権の憲法解釈を見直し、限定的に容認する「新3要件」を閣議決定。国論分裂の中での支持率低下という代償を払いつつ、翌15年9月には安全保障関連法を成立させた。政権高官は、この2法成立で米側の日本への信頼が増し、日米同盟深化に貢献したと強調する。16年5月のオバマ米大統領(当時)の広島訪問、16年12月の首相の真珠湾訪問も実現した。
首脳会談に臨む安倍晋三首相(右)とトランプ米大統領=大阪市住之江区で2019年6月28日午前(外務省提供)
「シンゾー」「ドナルド」関係が国際社会で存在感
17年1月就任のトランプ大統領とは、共通の趣味のゴルフをともにする機会が5回に及び、親密な関係を築いた。互いを「シンゾー」「ドナルド」と呼び合い、トランプ氏は北朝鮮による弾道ミサイル発射や東京五輪延期などを巡る日本の対応を「100%支持する」と断言。首相も「日米同盟は今、かつてなく強固だ」と胸を張った。
主要7カ国(G7)の中でメルケル独首相に次ぐ在任期間となり、トランプ氏との親密さもあって国際社会で一定の存在感を発揮。「国際会議では『アベがどんな発言をするのか』と各国に注目されるようになった」(官邸関係者)という。ただ、国際協調体制にたびたび背を向けるトランプ氏に対し、安倍政権は表だった批判を避け続けた。
拉致問題解決せず、北方領土進展なし
手詰まり感が漂う重要課題もある。北朝鮮による日本人拉致問題は首相が注力してきたテーマだが、被害者の帰国は果たせぬまま。拉致被害者家族会の前代表の横田滋さんが今年6月に死去した際、首相は長女めぐみさんの帰国が実現していないことに「断腸の思いで、本当に申し訳ない」と悔しさをにじませた。
ロシアとの間の北方領土問題も、18年11月に日ソ共同宣言を基礎にした交渉の加速化で合意したが、その後の協議は停滞している。首脳往来などで一定の改善を見せた日中関係も、習近平国家主席の国賓来日実現の見通しが立っていない。【佐藤慶】
左は毎日新聞の昨日の朝刊だが、下左が佐藤栄作元総理で、下右は岸信介元総理。そして二人は実の兄弟なんだから、安倍さんはサラブレッド中のサラブレッド!さーて、通算の首相在任日数が歴代最長になった日に、テレビは次期総理、総裁の話題で持ちっきり。コロナ禍さえなければ、オリンピックの開催という華々しい舞台もあったのだろうが、17日に続き今日も病院行き。
まだ続けるのかな?世の中は、自民党内には、嵐が起っているんだろうね。アメリカでも大嵐が吹いていて大統領の元側近と姪っ子の暴露本に続いて、今度はトランプさんの姉のマリアン・トランプ・バリー元判事(83)が、弟を「うそばかりついている」と非難している録音記録が明るみに出たんだって。
ん?それでも両首脳は、まだ生き残るかな?