VIDEO.MAINICHI.JP レイズ筒香が説く”子ども第一“の野球とは センバツを前に
横浜ベイスターズで活躍し、今年、米大リーグに挑戦する筒香嘉智選手が、センバツ開幕を前に毎日新聞の単独インタビューに応じた。【撮影・山田尚弘】2020年2月18日公開
中学時代に在籍していた「堺ビッグボーイズ」を訪問し、子どもたちの質問を受ける筒香嘉智選手(中央)=大阪府河内長野市で2020年1月12日、福田隆撮影
横浜DeNAベイスターズで活躍し、今年、米大リーグに挑戦する筒香嘉智選手(28)はここ数年、野球界の改革に向け積極的に発言してきた。センバツ開幕を前に毎日新聞の単独インタビューに応じ、少年野球や高校野球について「子どもたちのことを第一に考えて、今の時代に合うように、指導者が考え方を変えるべきだ」と強く訴えた。【聞き手・福田隆】
選手は「子ども」。「指導」でなく「教育」を
Q 甲子園について思うことは。
A 元々、高校生の部活であり、教育の場だ。そうであれば、変えなければいけない部分はいっぱいあるのではないか。もちろん、甲子園が悪い、と言っているわけではない。選手の負担が少なくなるように日程を考えるとか、改善できる部分はあると思う。ベイスターズでナイターの試合前に昼間に球場に入り、テレビで甲子園を見ていると、外国人選手が「この投手、何球投げているのか」「これでは将来がないじゃないか」と言ってびっくりしている。
Q 健康管理の課題は。
A すごく有望だった選手が、高校1年から投げさせられすぎて、肘を手術して全然投げられなくなった、というような話をよく聞く。大学でも同じ。けがなく野球を続けることができるのが珍しいのが現実で、それがおかしい。
Q 心もだめになるのか。
A 甲子園が自分の人生の最高潮になってしまって、大学生になってもそれが抜けきらない選手の話を結構、耳にする。あれほどの興奮を覚える場は人生の中でなかなかないし、「俺は甲子園に出たから、これが正しいんや」と大学での野球を受け入れられず、やめていく話はよく聞く。これがプロ野球ならいいが、高校生の教育の場と考えると良くはないと思う。
Q 勝利にこだわりすぎるのが問題?
A 試合ではもちろん、最大限勝ちを目指す。しかし、勝つ「だけ」のために無理をさせたり、子どもの成長を早めたりするのがだめだ、と。選手は「子ども」なのだから「指導」ではなく「教育」をしなければならない。「高校で燃え尽きたい選手はいっぱい練習させた方がいいんじゃないか」とよく言われるが、それは本質からずれている。それでは子どものためになっていない。
下記は毎日新聞のページで レイズ筒香が説く”子ども第一“の野球とは センバツを前に
「子どもたちと対等」で指導を
「持続可能な高校野球」その課題は
プロフィル
「持続可能な高校野球」その課題は
筒香嘉智選手(28)の言葉はとても素晴らしい。さすがMLBへ移籍する選手は言うことが違う!ワールド・ベースボール・クラシックの4番に座っているのを見て、この選手誰?なんて思ったものだ(汗)。昨年の夏の高校野球時にはプロの野球解説者が高校野球の監督の投手起用を批判して論議をよんだことを思い出すね。その解説者は80歳に近いが、やはり小父さんを含めて、時代の変遷を感じ取る必要性を感じる。小父さんの戒めにもなったね。
横浜ベイスターズで活躍し、今年、米大リーグに挑戦する筒香嘉智選手が、センバツ開幕を前に毎日新聞の単独インタビューに応じた。【撮影・山田尚弘】2020年2月18日公開
中学時代に在籍していた「堺ビッグボーイズ」を訪問し、子どもたちの質問を受ける筒香嘉智選手(中央)=大阪府河内長野市で2020年1月12日、福田隆撮影
横浜DeNAベイスターズで活躍し、今年、米大リーグに挑戦する筒香嘉智選手(28)はここ数年、野球界の改革に向け積極的に発言してきた。センバツ開幕を前に毎日新聞の単独インタビューに応じ、少年野球や高校野球について「子どもたちのことを第一に考えて、今の時代に合うように、指導者が考え方を変えるべきだ」と強く訴えた。【聞き手・福田隆】
選手は「子ども」。「指導」でなく「教育」を
Q 甲子園について思うことは。
A 元々、高校生の部活であり、教育の場だ。そうであれば、変えなければいけない部分はいっぱいあるのではないか。もちろん、甲子園が悪い、と言っているわけではない。選手の負担が少なくなるように日程を考えるとか、改善できる部分はあると思う。ベイスターズでナイターの試合前に昼間に球場に入り、テレビで甲子園を見ていると、外国人選手が「この投手、何球投げているのか」「これでは将来がないじゃないか」と言ってびっくりしている。
Q 健康管理の課題は。
A すごく有望だった選手が、高校1年から投げさせられすぎて、肘を手術して全然投げられなくなった、というような話をよく聞く。大学でも同じ。けがなく野球を続けることができるのが珍しいのが現実で、それがおかしい。
Q 心もだめになるのか。
A 甲子園が自分の人生の最高潮になってしまって、大学生になってもそれが抜けきらない選手の話を結構、耳にする。あれほどの興奮を覚える場は人生の中でなかなかないし、「俺は甲子園に出たから、これが正しいんや」と大学での野球を受け入れられず、やめていく話はよく聞く。これがプロ野球ならいいが、高校生の教育の場と考えると良くはないと思う。
Q 勝利にこだわりすぎるのが問題?
A 試合ではもちろん、最大限勝ちを目指す。しかし、勝つ「だけ」のために無理をさせたり、子どもの成長を早めたりするのがだめだ、と。選手は「子ども」なのだから「指導」ではなく「教育」をしなければならない。「高校で燃え尽きたい選手はいっぱい練習させた方がいいんじゃないか」とよく言われるが、それは本質からずれている。それでは子どものためになっていない。
下記は毎日新聞のページで レイズ筒香が説く”子ども第一“の野球とは センバツを前に
「子どもたちと対等」で指導を
「持続可能な高校野球」その課題は
プロフィル
「持続可能な高校野球」その課題は
筒香嘉智選手(28)の言葉はとても素晴らしい。さすがMLBへ移籍する選手は言うことが違う!ワールド・ベースボール・クラシックの4番に座っているのを見て、この選手誰?なんて思ったものだ(汗)。昨年の夏の高校野球時にはプロの野球解説者が高校野球の監督の投手起用を批判して論議をよんだことを思い出すね。その解説者は80歳に近いが、やはり小父さんを含めて、時代の変遷を感じ取る必要性を感じる。小父さんの戒めにもなったね。