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IAEA(国際原子力機関)天野事務局長が死去  / NHK NEWSWEB

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NHK NEWSWEB 2019年7月22日 16時37分(リンク先に動画およびたくさんの記事あり)

IAEA=国際原子力機関は22日、病気療養中だったトップの天野之弥事務局長が死去したと発表しました。72歳でした。

IAEAは、22日、声明を発表し「天野事務局長が亡くなられたことを深い悲しみをもってお伝えする」として、天野氏が死去したことを明らかにしました。

関係者によりますと、天野氏は去年から体調を崩し、たびたび日本に帰国するなど病気療養中だったということで、IAEAによりますと理事会に提出する予定だった手紙の中で、辞任を申し出ていたとしています。

この手紙の中で天野氏は「この10年間、平和と発展のための原子力という目標を達成するためにIAEAは、確かな結果を残してきた」と記していたということです。

またIAEAの広報官は、NHKの取材に対し、天野氏が今月18日に死去したことを家族から伝えられたということですが、22日の葬儀が行われるまでは、家族の意向で公表を控えてきたということです。

天野氏は世界で唯一の被爆国である日本の出身であることを強調し、日本が原子力の平和利用を進めてきたことを各国に訴え、2009年12月、日本人としては初めて、IAEAの事務局長に就任しました。現在は3期目、任期は2021年までとなっていました。

天野氏は、2011年に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発の安全強化の対策を進めてきたほか、イランの核開発問題をめぐり、2015年に妥結した核合意を受けて、核施設への査察など核開発を制限する取り組みの検証などを指揮してきました。

また、北朝鮮についても専門のチームを設けて、現地での査察の再開に向けた準備を進めていて、ことし4月、NHKのインタビューの中で「しっかりとした査察は、その取り決めが長く続くことを意味するので、北朝鮮にも関係国にも国際社会全体にも利益になる。関係国で同意ができたときは、IAEAはすぐ行けるように準備を進めている」と話していました。

ウィーンに本部があるIAEAでは、天野氏の死去をうけて、半旗を掲げて、追悼するということです。

天野事務局長とは
天野之弥事務局長は、神奈川県出身で1947年生まれの72歳。東京大学法学部を卒業後、1972年に外務省に入省して軍縮分野での担当を歴任し、ウィーン国際機関代表部でIAEAの担当大使を務めました。

  
 テレビは吉本新喜劇や選挙の話題ばかりだけど、亡くなられた天野之弥事務局長の報道にもっと時間を割いて欲しいものです。  

 天野之弥さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。 

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