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春秋  「熱狂してもらいたい観客は米国にいる自らの支持者たちであろう」 / 日本経済新聞

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トランプさんはアメリカ合衆国のプロレス団体で2013年にWWE殿堂入りしている
  
 おもしろい!今の日本国内でのトランプ大統領狂想曲は、まるでアメリカの熱狂的支持者たちの集会のような雰囲気を感じるね。

 そもそも、日本との貿易交渉にウィンウィン(win-win・・・取引をする双方に利益があること)なんてあり得ますかね?今までも膨大な防衛装備の契約や自動車工場やIT関連の大規模なアメリカ本国への投資をさせられて来たのを見ただけでもよく分かる。トランプさんの要求に応じなければ下のコラムのように最強のヒール(悪玉)と化すことは間違いないだろうね!日本の7月の参議院議員選挙後にディールが始まるんだとさ!いや、もう終わっているのかも?(笑)。

  

春秋 「熱狂してもらいたい観客は米国にいる自らの支持者たちであろう」 

日本経済新聞 2019/5/27付

プロレスの極意は目の前の敵との闘いっぷりよりむしろ、いかに観客を沸かせるかにある。自分のキャラを立たせ、因縁試合など分かりやすい物語を提示してみせる。そのためなら相手をののしったり、客席の人たちをあおったりすることだって、ためらう必要はない。

    大相撲を観戦するトランプ氏と安倍首相
 ▼本国でプロレス団体の殿堂入りも果たし、その政治手法をまさにプロレス的と評されるトランプ大統領である。来日2日目に訪れた両国国技館で目にしたスモウレスラーたちの所作に何を思ったであろうか。ぶつかり合う迫力はともかく、マイクアピールどころかガッツポーズもない光景は、物足りなかったかもしれない。

▼超VIP夫妻の登場に館内は大いに沸いた。升席にイスを持ち込むなんて無粋な。そんな好角家らの声も聞かれたものの、多くの人が拍手を送り、スマートフォンをかざして迎えた。結びの一番までの取組5番の観戦から、大統領杯を優勝力士の朝乃山に手渡すまで1時間ほど。時折笑顔を見せ、終始穏やかな表情だった。

▼国技館では、プロレスでいうベビーフェース(善玉)で通したトランプさんだがこの先、日本との貿易交渉が本格化することになる。来年の大統領選に向けて熱狂してもらいたい観客は米国にいる自らの支持者たちであろう。いずれ日本にとって、最強のヒール(悪玉)と化すのかもしれない。やっかいな話になりそうだ。

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