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憂楽帳 明かり 「和紙を通した明かりの良さや・・・」 / 毎日新聞

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株式会社オゼキのHPから 
 
 遠い昔に、障子を通して差し込んでいたほのかな太陽の光りの感覚がよみがえった。これぞ日本の伝統文化だったんだ!なんだか、小父さんの心にも火が灯ったような気持ちだ。我が家には、ろーそくを灯す提灯すらないんだ(汗)。すてきなお話を有難うございました。 



憂楽帳 明かり 「和紙を通した明かりの良さや・・・」 

 毎日新聞 2019年3月2日 中部夕刊

「和紙を通した明かりの良さや、明かりの本質を教えてもらいました」

 伝統工芸品である岐阜提灯(ちょうちん)を製造するオゼキ(岐阜市)の社長、尾関守弘さん(67)は、交流のあった世界的彫刻家、イサム・ノグチについてこう語る。

 ノグチは、「明」という字を引き合いに、太陽や月の光を部屋に取り入れたのが明かりだと説いた。
 
 そして、電球でも和紙を透かせば、自然に近い柔らかな光がほどよく広がると考えた。

 1951年に来日。和紙を生かし提灯のようにデザインした照明の製作を尾関さんの父、秀太郎さんに依頼した。以後、ノグチは88年に亡くなるまで約200種を考案した。常識を破る形と大きさで、和紙のふわふわ感を表すためにしわを寄せたり、軽やかさを強調するために細い金属の脚に載せたりした。「光の彫刻」と称した。

 多くが商品化され、欧米を中心に輸出は今も伸びている。作品群を見せてもらった。伝統は守られるだけでなく、外から注がれる目で、大きく進化もすると実感した。【花岡洋二】

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