今年の1月24日付けの日本経済新聞で知った 鈴木るりかさん(14歳)の小説『さよなら、田中さん』を71歳の小父さんが一気に読んだね。母子家庭で母は建設現場で働く労務者、主人公の田中花実は小学6年生。文字を追っていくと筆者は間違いなくそのような家庭で育っている体験に基づく私小説に思えた。
難しい言葉もたくさん出てくるし、見事に社会を描いている。彼女の経歴や写真をみると、創作であろうことは想像できるが14歳にして、253頁の本を書き下ろすには、どれだけたくさんの書物や活字を見て来たんだろうか?と驚く。いやー、凄い娘さんもいるものだね~。孫のような年代だよね。もう『14歳、明日の時間割』という本も好評発売中なんだって。
いや、NHKや民放からスター俳優を並べて流れているドラマより面白いよ!と書いたら批判を浴びそうなんいで、肩を並べていると訂正しておこう(笑)。ん、連続テレビ小説なんかにも向いている気がする。
〈 書籍の内容 〉14歳スーパー中学生作家、待望のデビュー
田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで過ごしている。そんな花実とお母さんを中心とした日常の大事件やささいな出来事を、時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で描ききる。今までにないみずみずしい目線と鮮やかな感性で綴られた文章には、新鮮な驚きが。
友人とお父さんのほろ苦い交流を描く「いつかどこかで」、お母さんの再婚劇に奔走する花実の姿が切ない「花も実もある」、小学4年生時の初受賞作を大幅改稿した「Dランドは遠い」、田中母娘らしい七五三の思い出を綴った「銀杏拾い」、中学受験と、そこにまつわる現代の毒親を子供の目線でみずみずしく描ききった「さよなら、田中さん」。全5編収録。(2017年10月発表作品)。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉 この秋、出版界の話題をさらう新人作家がデビューします。その名は、鈴木るりか。平成15年生まれの中学二年生。小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初3年連続大賞受賞。その際、あさのあつこ氏、石田衣良氏、西原理恵子氏ら先生方から大絶賛を受けましたが、すごいのはその先です。受賞作をもとに、連作短編集に仕上げるため書き下ろし原稿を依頼したのですが、その進化がめざましく、3編の素晴らしい原稿が上がって来ました。 著者14歳の誕生日に、待望のデビュー作を刊行します。
是非、この新しい才能を感じてください。~小学館
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