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小津安二郎監督による1952年の日本映画 『お茶漬の味』 / BSプレミアムシネマ

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左から山内節子役(姪っ子):津島恵子(86歳没)、佐竹妙子役:木暮実千代(72歳没)、黒田高子役(学生時代の友人・加山雄三の母):上原葉子(52歳没)、雨宮アヤ役(学生時代の友人):淡島千景(87歳没)
  
   小津安二郎監督(60歳没)の映画はBSプレミアムシネマでよくやるので、今回もこの『お茶漬の味』と『東京暮色』(とうきょうぼしょく)とい作品を観た。今知ったところだが、後者の作品はジェームズ・ディーンの代表作であるハリウッド映画『エデンの東』(1955年)の小津的な翻案とされるとか。

だいたい映画の導入部分は退屈に思えるのだが、だんだん盛り上がってきて今日も終わりには見入っていた。小津映画ではいつも見る  笠智衆さんがパチンコ屋の親父でパチンコ台の裏から顔を出した時には笑ったね。丸の内の会社に勤務する部長・佐竹茂吉役:  佐分利信が若者に引っ張りだされてパチンコやっているのも微笑ましいし、この若者は誰なんだろう?と終わって確認したらなんと  鶴田浩二ではないか!

 皆さん亡くなられているが、台詞も風潮もまるで昭和史を観ているようで興味深かった。一例として見合い結婚のお膳立ても出てくるが、姪っ子役の津島恵子は、歌舞伎の場もすっぽかしてとことん「お見合い」を馬鹿にする。この頃から日本でも恋愛結婚の習慣が動きだしたんだろうか?

 下のYouTubeは全編が観られるようだ。     

   


お茶漬の味
  

地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる。

製作

マキノ雅弘監督の『離婚』(1952年)で共演したばかりの佐分利信(73歳没)と木暮実千代を夫婦に配し、笠智衆(88歳没)など小津作品常連のベテランと鶴田浩二(62歳没)らの若い顔ぶれを合わせて脇を固めた。「社長」役で出演している石川欣一は本職の俳優ではなく、英米文学の翻訳でも知られたジャーナリスト。上原葉子(加山雄三の母)は戦前の名子役「小桜葉子」であるが、上原謙と結婚した後だったため特別出演という形で名を連ねた。他にも北原三枝(後の石原裕次郎夫人)が端役で出演している。本作では野球(後楽園球場でのロケ)、パチンコ、競輪など昭和20年代の庶民の娯楽、ラーメンやトンカツ(「カロリー軒」は小津監督の他作品にも登場)といった当時の人々の食生活がうかがえる。小津は後に「ぼくは女の眼から見た男、顔形がどうだとか、趣味がいいとか言う以外に、男には男の良さがあるということを出したかった。

あらすじ

丸の内の会社に勤務するエリート社員、佐竹茂吉(佐分利信)は、会社にも個室をもち、自宅には住み込みの女中がいるが、長野出身で質素な生活を好む。妻の妙子(木暮実千代)とは見合い結婚で、寝室は別、空いた時間には洋書を読む。ブルジョワ出身の妙子はその生活を改めることなく、夫の質素さが野暮に見える。学生時代の友人たちである雨宮アヤ(淡島千景)、黒田高子(上原葉子)、姪っ子の山内節子(津島恵子)らと遊び歩いて、夫を「鈍感さん」と呼び、憂さをはらしている。茂吉はそんな妻を知りながらも、あえてとがめないようにしていた。ところが、節子が歌舞伎座の見合いの席から逃げ出したことをきっかけに、茂吉と妙子が衝突する。妙子は口をきかなくなり、あげくのはてに黙って神戸の友人のもとへ出かけてしまう。~wikiより抜粋







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