「私は私」。帰国後の記者会見でそう答えた大坂なおみさん=横浜市で2018年9月13日午前9時43分、藤井達也撮影
小国綾子さん、有難うございます。私も書かれているようなイメージは持ってはいたのですが、この説明のようには整理出来ておりませんでした。今の日本の特にスポーツ界では、たくさんのハーフやクオーターの人が活躍していますよね。プロ野球の オコエ 瑠偉選手、陸上の ケンブリッジ飛鳥選手、大相撲の 御嶽海久司関などなど。例え大坂なおみさんが将来、アメリカ国籍を選択しようがしまいが、本人が現在、日本代表で戦っていればそれを応援すればいいんですよね!私も深い考えはありませんが、島国根性みたいなものを失くさないと、日本は世界から取り残されてしまう気がします。
あした元気になあれ 「私は私」= 小国綾子
毎日新聞 2018年9月18日 東京夕刊
「彼女の内面は日本人」。全米オープンで優勝したテニスプレーヤー、大坂なおみさん(20)について、そんな記述を見るたび、つい思う。いやいや、彼女の内面はほかでもない「大坂なおみ」さん、でいいんじゃないの?と。
父親はハイチ系米国人、母親は北海道生まれの日本人。3歳で大阪から米国・ロングアイランドに移住し、英語を話さないハイチ人の祖父母の家で暮らした。母語は英語。祖父母の作ったスパイシーなハイチ風シチューと、母親の作るお握りを食べて育ち、学校行事の「インターナショナルナイト」では着物だって着た。日本のアニメや漫画が大好き。影響を受けたのは米国のビッグスター、ビヨンセさん……。これらすべてが、彼女という人間を作ったのだろう。
確かに彼女がちょこんとお辞儀する姿は「日本式でカワイイ」と思う。性格は「シャイで謙虚」らしい。でも「シャイで謙虚=日本人女性」なんてのは短絡的なステレオタイプに過ぎない。
私も米国で暮らしていた時、「アヤコは典型的な日本人女性と違うな。おしゃべりで自己主張できる」と言われるたび、うんざりしながら言い返していた。「それってアジア人女性へのステレオタイピングだよ。じゃあ聞くけど、典型的な米国人ってどんなの?」
スポーツ紙のネット記事の見出しに、こんなのがあった。<日本人の謙虚さとハイチ人の陽気さ それに米国人の自由さ>。ハイチ人がみな陽気で、米国人がみな自由人、ってわけでもないのに。
自分が何者かは自分が決めればいい。アイデンティティーや心の故郷は一つでなくていい。むしろ、一つではない、国籍や人種・民族が異なる父母や親戚らから受け取ったものを、それぞれに大事に心で育める人の内面はきっと豊かだろう。彼女はインタビューで「父はハイチ出身。だから私はそっちも代表しているの」と答えたという。すてきだと思う。
インターネット上で議論になった「彼女は日本人じゃない」とか「彼女の内面は誰より日本人だ」とかも、周囲が決めることではない。国籍は日米の二重国籍で、テニスは日本人としてプレーし、でも「ハイチの代表」という思いも忘れない。それが「大坂なおみ」さん。記者会見での彼女の言葉がいい。「私は私」。おめでとう!を言うにはそれで十分だ。(統合デジタル取材センター)
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あした元気になあれ 「私は私」= 小国綾子
毎日新聞 2018年9月18日 東京夕刊
「彼女の内面は日本人」。全米オープンで優勝したテニスプレーヤー、大坂なおみさん(20)について、そんな記述を見るたび、つい思う。いやいや、彼女の内面はほかでもない「大坂なおみ」さん、でいいんじゃないの?と。
父親はハイチ系米国人、母親は北海道生まれの日本人。3歳で大阪から米国・ロングアイランドに移住し、英語を話さないハイチ人の祖父母の家で暮らした。母語は英語。祖父母の作ったスパイシーなハイチ風シチューと、母親の作るお握りを食べて育ち、学校行事の「インターナショナルナイト」では着物だって着た。日本のアニメや漫画が大好き。影響を受けたのは米国のビッグスター、ビヨンセさん……。これらすべてが、彼女という人間を作ったのだろう。
確かに彼女がちょこんとお辞儀する姿は「日本式でカワイイ」と思う。性格は「シャイで謙虚」らしい。でも「シャイで謙虚=日本人女性」なんてのは短絡的なステレオタイプに過ぎない。
私も米国で暮らしていた時、「アヤコは典型的な日本人女性と違うな。おしゃべりで自己主張できる」と言われるたび、うんざりしながら言い返していた。「それってアジア人女性へのステレオタイピングだよ。じゃあ聞くけど、典型的な米国人ってどんなの?」
スポーツ紙のネット記事の見出しに、こんなのがあった。<日本人の謙虚さとハイチ人の陽気さ それに米国人の自由さ>。ハイチ人がみな陽気で、米国人がみな自由人、ってわけでもないのに。
自分が何者かは自分が決めればいい。アイデンティティーや心の故郷は一つでなくていい。むしろ、一つではない、国籍や人種・民族が異なる父母や親戚らから受け取ったものを、それぞれに大事に心で育める人の内面はきっと豊かだろう。彼女はインタビューで「父はハイチ出身。だから私はそっちも代表しているの」と答えたという。すてきだと思う。
インターネット上で議論になった「彼女は日本人じゃない」とか「彼女の内面は誰より日本人だ」とかも、周囲が決めることではない。国籍は日米の二重国籍で、テニスは日本人としてプレーし、でも「ハイチの代表」という思いも忘れない。それが「大坂なおみ」さん。記者会見での彼女の言葉がいい。「私は私」。おめでとう!を言うにはそれで十分だ。(統合デジタル取材センター)
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