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記事/流動・維新:2012衆院選/1 から抜粋 ◇TPP「参加」から2度の後退 政敵に応じ変幻自在 毎日jp

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写真は中国新聞よりお借りした  

  

毎日新聞 2012年11月20日 東京朝刊

◇TPP「参加」から2度の後退 政敵に応じ変幻自在

 維新と旧太陽が合流した17日、石原慎太郎、橋下徹の新旧代表が合意した基本政策は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について「交渉に参加するが、国益に沿わなければ反対」と記し、参加を明記した維新八策から大きく変わった。9月にTPP慎重派の国会議員を維新に迎え入れた際に「交渉参加」としたのに続く2度目の後退だ。「センターピン(中核)」の政策も橋下氏の判断一つで変幻自在だ。

 全国遊説初日の10月20日、橋下氏は「交渉不参加は臆病だ。農業団体の票を気にする今の政治家は情けない」と既成政党を攻撃した。農業、金融など利害が絡む難題をひとくくりに「今の政治家」に帰すやり方を、閣僚経験者は「スローガンを打ち上げて敵を作る橋下手法」と指摘する。

 裏を返せば「敵」の出方によって橋下氏の政策は左右される。

 今月12日、橋下氏は「TPPは自由貿易圏拡大の一例に過ぎない。総選挙で決める事柄なのか」と一転して冷めた表情で語った。野田佳彦首相がTPPの交渉参加を民主党マニフェストに盛り込む方針を表明し、差別化する道具としての価値が下がったためだ。基本政策の表現は、旧太陽の母体のたちあがれ日本の「国益を損なう国際ルールに反対」と似通う。「国益に反する形での交渉参加に反対」とする自民党との違いも見えなくなった。

 橋下氏は昨年10月、共著「体制維新−大阪都」で、「どこに狙いを定めれば有権者から『それはおかしい。橋下の言うことが正しいから応援する』と理解してもらえるか。その突破口を探っていくのが僕のやり方です」と記した。世論を喚起するための違いを見つけ、際立たせていくことが戦略の中心にある。

 橋下氏は15日、旧太陽やみんなの党との政策協議について記者団に問われ、「世間にはどうでもいいことじゃないか。まあまあ適当に判断します。最後は」と口を滑らせた。

維新は10月下旬、国会議員団が政調会長の浅田均大阪府議会議長に諮りながら公約素案をまとめた。しかし、橋下氏は「表現が稚拙」と切り捨て、12日、公約素案に代わる「骨太2013〜16」を作ると唐突に表明した。2日後には選挙前の発表は難しいと言って、こう胸を張った。「僕はいつでもしゃべれる。別に書面にしなくても何を聞かれても答えられる」

 維新が衆院選で国民に約束するのは「維新八策」か、「公約素案」か、「骨太」か、「基本政策」か。それとも橋下氏の発言なのか。変幻自在な使い分けが通じるとは限らない。=つづく


 1面の記事:流動・維新:2012衆院選/1(その1) 1カ月前に役割「取引」      


上に転載した記事の全文:流動・維新:2012衆院選/1(その2止) 橋下氏「次」へ布石 




 橋下徹氏の発言は府知事立候補の時からずーっとこんな調子だったと思うが、上の(その1)のリンク先の最後に自らが代表を務めていた国民新党を追い出された、亀井静香氏の記事の中の言葉に共感を覚える。彼は昨日、反TPP・「脱原発・消費増税凍結を実現する党」というのを立ち上げたらしいけど・・・。

 「石原はかわいそうだよ。あれだけの男がねえ、市長風情に持ち上げられ、まな板の上にのせられちゃって」。一時は石原氏と新党結成を目指した・亀井静香前国民新党代表は、そう皮肉った。

 忘れもしない、2001年の自民党総裁選挙の番狂わせで小泉純一郎氏が総裁から総理になった時、石原氏は亀井静香氏を押していた。ずっと盟友だと思っていた。そうだ、今回の河村たかし氏より前に亀井は石原から肘鉄を食っていたんだ。「政界一寸先は闇」と言った川島正次郎氏(自民党幹事長・副総裁を歴任)の言葉は名言だね!



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